パルボシクリブ
抗悪性腫瘍剤(CDK 4/6阻害剤)
作用と効果
イブランスは、CDK4/6を阻害する新規の経口分子標的薬です。CDK4/6は、細胞周期の調節に主要な役割を果たしており、細胞増殖を引き起こします。
イブランスはCDK4および6を選択的に阻害して、細胞周期の進行を停止させることにより、腫瘍の増殖を抑制すると考えられています。
手術不能または再発した乳がんに用いられます。
- 手術不能又は再発乳癌
用法・用量
内分泌療法剤との併用において、通常、成人にはパルボシクリブとして1日1回125mgを3週間連続して食後に経口投与し、その後1週間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
併用注意
- CYP3A阻害剤
- コビシスタット、エルビテグラビル、インジナビル、イトラコナゾール、リトナビル、テラプレビル、ボリコナゾール、クラリスロマイシン、グレープフルーツジュース、ネルフィナビル、サキナビル 等
これらの薬剤等がCYP3Aの代謝活性を阻害するため、本剤の血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがある。
- コビシスタット、エルビテグラビル、インジナビル、イトラコナゾール、リトナビル、テラプレビル、ボリコナゾール、クラリスロマイシン、グレープフルーツジュース、ネルフィナビル、サキナビル 等
- 強いCYP3A誘導剤
- フェニトイン、カルバマゼピン、リファンピシン、リファブチン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ含有食品 等
これらの薬剤等がCYP3Aの代謝活性を誘導するため、本剤の血中濃度が低下し、本剤の有効性が減弱するおそれがある。
- フェニトイン、カルバマゼピン、リファンピシン、リファブチン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ含有食品 等
- CYP3Aの基質となる薬剤
- ミダゾラム、フェンタニル 等
CYP3Aにより代謝される薬剤と併用する場合は、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
本剤のCYP3A阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
- ミダゾラム、フェンタニル 等
副作用
主な副作用は、好中球減少症、白血球減少症、脱毛症、疲労、口内炎、悪心、関節痛、貧血、感染症、ほてり、下痢、血小板減少症、無力症、発疹 等
重大な副作用
- 骨髄抑制
好中球減少、白血球減少、貧血、血小板減少、発熱性好中球減少症 等があらわれることがある。
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初版日時: 2017-09-28 (木) 11:35:43
最終更新: 2020-07-30 (木) 14:34:56 (JST) (1338d) by kondo
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Re: イブランスカプセル (ゲスト, 2019/2/17 10:49)
Re: イブランスカプセル (ゲスト, 2021/5/24 12:26)
副作用は服用を始めてからどれぐらいで現れるのでしょうか?
個人差があるので何とも言えませんが、副作用があらわれた場合は、、休薬や減量又は処方が中止されます。
お気軽に投稿してください。一言でもどうぞ。病気の治療、薬の副作用のことなど。