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血沈検査 のソース :: 医療 Wiki

illness:血沈検査のソース

  
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*赤沈 赤血球沈降速度検査名 ESR [#c762983a]
抗凝固剤を入れた注射器で採血し(抗凝固剤も含めて200ml)、それを細長い管(ピベット)に入れて垂直に立てておくと、血球が下に沈んで、上澄みの血漿部分と血球部分(ほとんどが赤血球)に分かれます。1時間後と2時間後に上澄みの部分がどれだけあるかを測定する検査です。
-基準値
男性 10mm/1時間 以下
女性 15mm/1時間 以下
**何がわかるのか [#z6ffdaf9]
体のどこかに炎症があったり、組織が壊れたりすると、血液中のタンパク質の成分が変化するために赤血球の沈む速度が速くなります。ですから、この検査で基準値を超えていれば、体に炎症や組織の破壊、細胞の壊死などが起こっていることが考えられます。
逆に、多血症や播腫性血管内凝固症候群(DIC)などでは遅くなります。ただ、炎症や破壊が起こってから血沈に変化が出るまで30時間以上かかりますから、急性病の診断には不適です。ですから、慢性病のスクリーニング(ふるいわけ)や経過観察などに利用されます。

**検査結果の判定 [#tb471664]
20mmを超えていたら異常と判定されますが、白血球数やCRPなどの炎症を診断する検査と合わせて検討されます。

**異常な場合に疑われる病気 [#rd5dcd37]
-高値
--感染症
肺炎、結核、気管支炎、扁桃炎、梅毒、腎盂腎炎など。
--心臓病
心筋梗塞、心内膜炎、心筋炎など。
--消化器病
肝炎、胆嚢炎、膵炎、潰瘍性大腸炎など。
--免疫の異常
全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、リウマチ熱など。
--血液病
多発性骨髄腫、白血病、悪性貧血など。
--がん(ほとんどの進行中のがん)
-低値
多血症、播腫性血管内凝固症候群(DIC)、低フィブリノゲン血症など。

  

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