ページへ戻る

− Links

 印刷 

卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン の変更点 :: 医療 Wiki

illness:卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン の変更点

  
現: 2011-06-22 (水) 17:51:22 seriza[3] ソース[4]
Line 1: Line 1:
 +#norelated
 +#contents
 +*FSH LH [#n36d643f]
 +卵胞刺激ホルモン(FSH)も黄体形成ホルモン(LH)も脳の下垂体から分泌されるホルモンです。
 +エストロゲンとプロゲステロンの分泌を促進するほか、卵胞を成熟させ、男性では睾丸に働いて男性ホルモンの分泌を促します。いずれも性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)といわれ、間脳の視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモン(Gn-RH=LH-RH)の作用で放出されます。
 +また、エストロゲンとプロゲステロンが血液中に増えると、フィードバックしてゴナドトロピン放出ホルモンの分泌を抑制します。
 +-基準値
 +--卵胞刺激ホルモン(FSH)
 +卵胞期 5.2~14.4mlU/ml
 +排卵期 5.6~14.8mlU/ml
 +黄体期 2.0~8.4mlU/ml
 +閉経期 26.2~113.3mlU/ml
 +男性 2.9~8.2mlU/ml
 +--黄体形成ホルモン(LH)
 +卵胞期 1.8~7.6mlU/ml
 +排卵期 5.6~34.9mlU/ml
 +黄体期 1.0~7.8mlU/ml
 +閉経期 8.7~38.0mlU/ml
 +男性 1.8~5.2mlU/ml
 +
 +**何がわかるのか [#ufdd32bc]
 +卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)を調べることによって、このホルモンが命令を下す卵巣の働きと、このホルモンを分泌している下垂体の働きがわかります。さらに、二つのホルモンの分泌をさせる命令を出す視床下部の働きを知ることができます。
 +性ホルモンの分泌異常があるときは、その原因がどこにあるか鑑別することができます。
 +
 +**どのような検査か [#g1d68cb6]
 +血液を採取して調べます。
 +
 +**検査を受ける時の注意 [#ke3db18e]
 +特に注意はありません。
 +
 +**検査結果の判定 [#nca3ed4c]
 +さらにGn-RH(LH-RH)負荷テストを行い、合わせて検討することによって、性ホルモンの分泌異常の原因が視床下部、下垂体、卵巣あるいは睾丸のどこにあるかがわかります。また、女性の性周期に従って測定すれば排卵の有無なども明らかになります。
 +なお、更年期になると卵巣の働きが低下してエストロゲンの分泌が減少するため、フィードバック機能が働かなくなり、卵胞刺激ホルモンが著しく増加します。
 +***Gn-RH(LH-RH)負荷テスト [#w8f2b0de]
 +ゴナドトロピン放出ホルモン(Gn-RH)を注射し、時間を追って(30分、1時間、1時間半、2時間)血液を採取し、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)を測定する検査です。性ホルモンの分泌異常があるとき、原因を測定することができます。排卵誘発のためにも行います。
 +
 +**異常な場合に疑われる病気 [#c1fef0f4]
 +-高値
 +卵巣性無月経、ターナー症候群、クラインフェルター症候群、精巣性女性化症候群など。
 +-低値
 +汎下垂体機能低下症、シーハン症候群、コールマン症候群、神経性無食欲症、黄体機能不全など。
  

  • 卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン のバックアップ差分(No. All)