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トキシックショック症候群 の変更点 :: 医療 Wiki

illness:トキシックショック症候群 の変更点

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1: 2018-12-07 (金) 10:43:37 kondo[4] ソース[5] 現: 2018-12-07 (金) 11:12:35 kondo[4] ソース[6]
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#contents #contents
*TSS 概要 [#n7c13e71] *TSS 概要 [#n7c13e71]
 +
 +トキシックショック症候群(TSS)は、非常に短い時間で重篤な病態を引き起こす敗血症の一種です。
 +男性、女性や子どもを問わず誰でも起こる可能性がある病気です。
**症状 [#ocae6738] **症状 [#ocae6738]
 +TSSの症状の一部は、重症のインフルエンザに類似しています。通常、下記のような症状が現れます。
 +-急な発熱
 +-吐き気
 +-日焼けのような発疹
 +-失神または失神に近い症状
 +-筋肉痛
 +-めまい
 +-意識の混濁
 +-下痢
**原因 [#faf20b3f] **原因 [#faf20b3f]
 +バクテリアの黄色ブドウ球菌によって発症します。黄色ブドウ球菌は、皮膚、鼻の穴、脇の下、足の付け根や腟に生息している細菌ですが、通常、害はありません。稀に、それらバクテリアの一部がTSSを引き起こす毒素を産生する場合があります。
 +
**診療科 [#m61abf1e] **診療科 [#m61abf1e]
**検査 [#e9483cb2] **検査 [#e9483cb2]
**診断 [#x068902e] **診断 [#x068902e]
 +トキシックショック症候群の診断基準は下記の通りです。
 +-体温が38.9℃よりも高い
 +-日焼けのような発疹がある
 +-収縮期の血圧が90mm Hg未満、あるいは起立性低血圧やめまい、失神の症状がある
 +-胃腸や筋肉、腎臓などに3つ以上の障害がある
 +-発症してから1~2週間以内に手のひらや足などの皮がむける
 +
 +通常、トキシックショック症候群の可能性がある場合は上記の診断基準だけでなく、血液検査や過去の健康状況、旅行歴、職業、趣味、月経の状況や使っている医薬品などを問診して診断します。
 +
**病期 ステージ [#bded8c79] **病期 ステージ [#bded8c79]
**合併症 [#ybbb25cc] **合併症 [#ybbb25cc]
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**治療法 [#p4fadcaf] **治療法 [#p4fadcaf]
 +黄色ブドウ球菌バクテリアに対する抗生物質やその他の症状の改善に作用する医薬品を用いて治療します。
 +
 +-患部の洗浄
 +火傷や腫物、虫刺されなどによってトキシックショック症候群を発症している場合は、患部をよく洗います。
 +
 +-体液の補充
 +トキシックショック症候群になると、体液が大量に失われる可能性があります。そのため、体液をなるべく早く輸液します。例えば成人の場合、最初の24時間に10Lもの輸液が必要になることがあります。
 +
 +-抗生物質の投与
 +抗生物質のペニシリンやクリンダマイシンなどを数時間おきに注射します。
 +
 +-カルシウムなどの投与
 +筋肉や腎臓、血液などに障害が起きないように、カルシウムとマグネシウムを十分に与えます。
 +
 +-保存ヒト免疫グロブリンの投与
 +重症の場合には、黄色ブドウ球菌の産生する毒素に対する抗体を含有する保存ヒト免疫グロブリンを使用します。
-**罹患した著名人 [#tee897e6]+//**罹患した著名人 [#tee897e6]
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