5: 2019-04-08 (月) 00:03:57 kondo | 現: 2022-03-18 (金) 13:40:18 kondo | ||
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Line 4: | Line 4: | ||
*ミコフェノール酸 モフェチル(Mycophenolate mofetil) [#x4804dac] | *ミコフェノール酸 モフェチル(Mycophenolate mofetil) [#x4804dac] | ||
''免疫抑制剤'' | ''免疫抑制剤'' | ||
- | -セルセプトカプセル (製薬会社:中外製薬株式会社) | + | -セルセプトカプセル (製薬会社:製造販売元 中外製薬株式会社) |
**作用と効果 [#odd7fd3d] | **作用と効果 [#odd7fd3d] | ||
リンパ球の増殖を抑えることにより免疫の働きを抑え、臓器移植後の拒絶反応を抑えます。 | リンパ球の増殖を抑えることにより免疫の働きを抑え、臓器移植後の拒絶反応を抑えます。 | ||
通常、腎移植後の難治性拒絶反応の治療(既存の治療薬が無効または副作用などのため投与できず、難治性拒絶反応と診断された場合)、腎移植・心移植・肝移植・肺移植・膵移植における拒絶反応の抑制に用いられます。 | 通常、腎移植後の難治性拒絶反応の治療(既存の治療薬が無効または副作用などのため投与できず、難治性拒絶反応と診断された場合)、腎移植・心移植・肝移植・肺移植・膵移植における拒絶反応の抑制に用いられます。 | ||
+ | -腎移植後の難治性拒絶反応の治療 | ||
+ | 既存の治療薬が無効又は副作用等のため投与できず、難治性拒絶反応と診断された場合 | ||
+ | -下記の臓器移植における拒絶反応の抑制 | ||
+ | 腎移植、心移植、肝移植、肺移植、膵移植 | ||
+ | -ループス腎炎 | ||
+ | 造血幹細胞移植における移植片対宿主病の抑制 | ||
**用法・用量 [#p88a6d7a] | **用法・用量 [#p88a6d7a] | ||
- | -腎移植後の難治性拒絶反応の治療の場合 | ||
- | 通常、成人は1回6カプセル(主成分として1,500mg)を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。 | ||
- | -腎移植における拒絶反応の抑制の場合 | ||
- | 通常、成人は1回4カプセル(1,000mg)を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。1日12カプセル(3,000mg)が上限です。通常、小児は1回主成分として300~600mg/m2を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。1日8カプセル(2,000mg)が上限です。本剤は1カプセル中に主成分250mgを含有します。 | ||
- | -心移植・肝移植・肺移植・膵移植における拒絶反応の抑制の場合 | ||
- | 通常、成人は1回2~6カプセル(500~1,500mg)を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、耐薬量および有効量は患者により異なるので最適の治療効果を得るために慎重に増減されます。 | ||
- | いずれも、必ず指示された服用方法に従ってください。重い慢性腎不全の人の最大服用量は、1回4カプセル(主成分として1,000mg)を1日2回です。 | ||
- | 飲み忘れた場合は、気が付いた時に、できるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合はすぐに受診してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。(この薬は、体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり、量を加減したりすると生命に関わることがあります。) | + | -腎移植 |
+ | --腎移植後の難治性拒絶反応の治療 | ||
+ | 通常、成人にはミコフェノール酸 モフェチルとして1回1,500mgを1日2回12時間毎に食後経口投与する。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜増減する。 | ||
+ | |||
+ | --腎移植における拒絶反応の抑制 | ||
+ | ---成人 | ||
+ | 通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回1,000mgを1日2回12時間毎に食後経口投与する。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日3,000mgを上限とする。 | ||
+ | ---小児 | ||
+ | 通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回300~600mg/m2を1日2回12時間毎に食後経口投与する。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,000mgを上限とする。 | ||
+ | |||
+ | -心移植、肝移植、肺移植、膵移植における拒絶反応の抑制 | ||
+ | 通常、成人にはミコフェノール酸 モフェチルとして1回500~1,500mgを1日2回12時間毎に食後経口投与する。 | ||
+ | しかし、本剤の耐薬量及び有効量は患者によって異なるので、最適の治療効果を得るために用量の注意深い増減が必要である。 | ||
+ | |||
+ | -ループス腎炎 | ||
+ | --成人 | ||
+ | 通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回250~1,000mgを1日2回12時間毎に食後経口投与する。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日3,000mgを上限とする。 | ||
+ | --小児 | ||
+ | 通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回150~600mg/m2を1日2回12時間毎に食後経口投与する。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,000mgを上限とする。 | ||
+ | |||
+ | -造血幹細胞移植における移植片対宿主病の抑制 | ||
+ | --成人 | ||
+ | 通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回250~1,500mgを1日2回12時間毎に食後経口投与する。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日3,000mgを上限とし、1日3回食後経口投与することもできる。 | ||
+ | --小児 | ||
+ | 通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回300~600mg/m2を1日2回12時間毎に食後経口投与する。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,000mgを上限とする。 | ||
**生活上の注意 [#yd0b154c] | **生活上の注意 [#yd0b154c] | ||
Line 53: | Line 83: | ||
**副作用 [#i2c20173] | **副作用 [#i2c20173] | ||
- | 副作用として、下痢、サイトメガロウイルス感染などが報告されています。 | + | 主に、下痢、サイトメガロウイルス感染などが報告されています。 |
- | ***稀な副作用 [#ieb2e27a] | + | ***重大な副作用 [#ieb2e27a] |
-感染症 | -感染症 | ||
- | かぜのような症状、からだがだるい、発熱、嘔吐 | + | サイトメガロウイルス感染症、非定型抗酸菌感染症、アスペルギルス感染症、カンジダ感染症、ムコール感染症、ニューモシスティス感染症、パルボウイルス感染症、ノカルジア感染症、黄色ブドウ球菌感染症、リステリア感染症、結核等があらわれることがある。 |
+ | また、肺炎、敗血症、感染性心内膜炎、帯状疱疹、単純疱疹、上気道感染、気管支炎、感冒、髄膜炎、創感染、腹膜炎、食道炎、腸炎、胆管炎、膿瘍があらわれることがある。 | ||
+ | また、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎の悪化があらわれることがある。 | ||
-進行性多巣性白質脳症(PML) | -進行性多巣性白質脳症(PML) | ||
- | ・ぼんやりする、考えがまとまらない、物忘れ、意識がなくなる、手足のまひ、しゃべりにくい、けいれん | + | 意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等があらわれることがある。 |
+ | ぼんやりする、考えがまとまらない、物忘れ、意識がなくなる、手足のまひ、しゃべりにくい、けいれん | ||
-BKウイルス腎症 | -BKウイルス腎症 | ||
からだがだるい、頭痛、発熱、むくみ、下腹部の痛み、排尿回数が増える、残尿感、血尿、尿量が減る | からだがだるい、頭痛、発熱、むくみ、下腹部の痛み、排尿回数が増える、残尿感、血尿、尿量が減る | ||
- | -汎血球減少 | + | -血液障害 |
+ | --汎血球減少 | ||
めまい、動悸、耳鳴り、鼻血、出血しやすい、歯ぐきの出血、あおあざができる、息切れ | めまい、動悸、耳鳴り、鼻血、出血しやすい、歯ぐきの出血、あおあざができる、息切れ | ||
- | -好中球減少、無顆粒球症、白血球減少 | + | --好中球減少、無顆粒球症、白血球減少 |
発熱、のどの痛み | 発熱、のどの痛み | ||
- | -血小板減少 | + | --血小板減少 |
歯ぐきの出血、鼻血、出血が止まりにくい、皮下出血、あおあざができる | 歯ぐきの出血、鼻血、出血が止まりにくい、皮下出血、あおあざができる | ||
- | -貧血 | + | --貧血 |
階段や坂を上る時の動悸や息切れ、頭痛、息切れ、耳鳴り、めまい、からだがだるい | 階段や坂を上る時の動悸や息切れ、頭痛、息切れ、耳鳴り、めまい、からだがだるい | ||
- | -赤芽球癆 | + | --赤芽球癆 |
からだがだるい、めまい、息切れ、動悸 | からだがだるい、めまい、息切れ、動悸 | ||
-悪性リンパ腫 | -悪性リンパ腫 | ||
Line 77: | Line 112: | ||
発熱、食欲不振、リンパ節のはれ、出血しやすい、貧血 | 発熱、食欲不振、リンパ節のはれ、出血しやすい、貧血 | ||
-悪性腫瘍(特に皮膚) | -悪性腫瘍(特に皮膚) | ||
- | ほくろがかゆい、ほくろが痛い、ほくろから血が出る、赤茶色のかさぶた、ほくろが潰瘍になる、ほくろが大きくなる [] | + | ほくろがかゆい、ほくろが痛い、ほくろから血が出る、赤茶色のかさぶた、ほくろが潰瘍になる、ほくろが大きくなる 。 |
- | -消化管潰瘍 | + | -消化管障害 |
+ | --消化管潰瘍 | ||
血が混ざった便、黒色便、吐き気、嘔吐、胃の痛み | 血が混ざった便、黒色便、吐き気、嘔吐、胃の痛み | ||
- | -消化管出血 | + | --消化管出血 |
黒色便、血が混ざった便、吐き気、血を吐く、腹痛、嘔吐 | 黒色便、血が混ざった便、吐き気、血を吐く、腹痛、嘔吐 | ||
- | -消化管穿孔 | + | --消化管穿孔 |
吐き気、激しい腹痛、嘔吐 | 吐き気、激しい腹痛、嘔吐 | ||
- | -イレウス | + | --イレウス |
激しい腹痛、むかむかする、嘔吐、排便・排ガスの停止 | 激しい腹痛、むかむかする、嘔吐、排便・排ガスの停止 | ||
-重度の下痢 | -重度の下痢 | ||
Line 97: | Line 133: | ||
意識がうすれる、深く大きい呼吸、手指のふるえ、考えがまとまらない、判断力の低下、からだがだるい、尿量が減る、のどが渇く | 意識がうすれる、深く大きい呼吸、手指のふるえ、考えがまとまらない、判断力の低下、からだがだるい、尿量が減る、のどが渇く | ||
-血栓症 | -血栓症 | ||
+ | 脳梗塞、網膜静脈血栓症、動脈血栓症があらわれることがある。 | ||
吐き気、血を吐く、腹がはる、嘔吐、胸の痛み、胸をしめつけられる感じ、激しい腹痛、出血、足の激しい痛み、知覚のまひ、胸を強く押さえつけた感じ | 吐き気、血を吐く、腹がはる、嘔吐、胸の痛み、胸をしめつけられる感じ、激しい腹痛、出血、足の激しい痛み、知覚のまひ、胸を強く押さえつけた感じ | ||
-重度の腎障害 | -重度の腎障害 | ||
+ | 腎不全、腎尿細管壊死、水腎症、腎機能障害があらわれることがある。 | ||
発熱、尿量が減る、頭痛、食欲不振、口の渇き、手足のむくみ、顔のむくみ | 発熱、尿量が減る、頭痛、食欲不振、口の渇き、手足のむくみ、顔のむくみ | ||
- | -心不全 | + | -心障害 |
+ | --心不全 | ||
横になるより座っている時に呼吸が楽になる、息苦しい、息切れ、全身のむくみ、からだがだるい、動く時の動悸 | 横になるより座っている時に呼吸が楽になる、息苦しい、息切れ、全身のむくみ、からだがだるい、動く時の動悸 | ||
- | -狭心症 | + | --狭心症 |
胸が押しつぶされるような感じ、冷や汗、胸の痛み、胸がしめつけられる感じ、胸を強く押さえつけた感じ [] | 胸が押しつぶされるような感じ、冷や汗、胸の痛み、胸がしめつけられる感じ、胸を強く押さえつけた感じ [] | ||
- | -心停止 | + | --心停止 |
意識がなくなる、呼吸停止 | 意識がなくなる、呼吸停止 | ||
- | -不整脈(期外収縮、心房細動、心房粗動、上室性・心室性頻脈等) | + | --不整脈(期外収縮、心房細動、心房粗動、上室性・心室性頻脈等) |
脈がとぶ、脈が乱れる、胸の違和感、意識の低下、胸・心臓がドキドキする、動悸、動く時の動悸、めまい、気を失う、胸の不快感、脈が速くなる、息切れ、胸の痛み | 脈がとぶ、脈が乱れる、胸の違和感、意識の低下、胸・心臓がドキドキする、動悸、動く時の動悸、めまい、気を失う、胸の不快感、脈が速くなる、息切れ、胸の痛み | ||
- | -肺高血圧症 | + | --肺高血圧症 |
疲れやすい、動く時の息切れ、気を失う、胸の痛み | 疲れやすい、動く時の息切れ、気を失う、胸の痛み | ||
- | -心嚢液貯留 | + | --心嚢液貯留 |
からだがだるい、食欲低下、息苦しい、息切れ | からだがだるい、食欲低下、息苦しい、息切れ | ||
-肝機能障害 | -肝機能障害 | ||
+ | AST、ALT、γ-GTP、Al-P、ビリルビン、LDHの上昇、黄疸があらわれることがある。 | ||
皮膚が黄色くなる、嘔吐、白目が黄色くなる、尿の色が濃くなる、吐き気、食欲不振、かゆみ、からだがだるい | 皮膚が黄色くなる、嘔吐、白目が黄色くなる、尿の色が濃くなる、吐き気、食欲不振、かゆみ、からだがだるい | ||
- | -黄疸 | ||
- | 皮膚が黄色くなる、尿が褐色になる、白目が黄色くなる [] | ||
-肺水腫 | -肺水腫 | ||
息切れ、息苦しい、吐き気、嘔吐、横になるより座っている時に呼吸が楽になる | 息切れ、息苦しい、吐き気、嘔吐、横になるより座っている時に呼吸が楽になる | ||
Line 134: | Line 172: | ||
-難聴 | -難聴 | ||
声や音がきこえない、耳が聞こえにくい、耳鳴り | 声や音がきこえない、耳が聞こえにくい、耳鳴り | ||
+ | |||
+ | ***その他の副作用 [#wa911712] | ||
+ | ヘマトクリット値減少、ヘモグロビン減少、赤血球数減少、好中球数増加、白血球数増加、AST、ALT 、γ-GTP、LDHの上昇、高尿酸血症、Mg上昇、トリグリセライド上昇、高脂血症、 | ||
+ | 下痢、腹痛、嘔吐、嘔気、食欲不振、アミラーゼ上昇、腸炎、腹部膨満、尿路感染、鼻咽頭炎、 | ||
+ | 免疫グロブリン減少(3.6%)、発熱、サイトメガロウイルス抗体増加注3)、CRP上昇等が報告されています。 | ||
+ | |||
+ | //|BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):5%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):1~5%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | ||
+ | //|血液及びリンパ系障害|-|-|-|-| | ||
+ | //|肝臓|-|-|-|-| | ||
+ | //|肝胆道系|-|-|-|-| | ||
+ | //|腎臓|-|-|-|-| | ||
+ | //|膵臓|-|-|-|-| | ||
+ | //|泌尿器|-|-|-|-| | ||
+ | //|生殖系及び乳房|-|-|-|-| | ||
+ | //|精神神経系|-|-|-|-| | ||
+ | //|精神系|-|-|-|-| | ||
+ | //|神経系|-|-|-|-| | ||
+ | //|感覚器|-|-|-|-| | ||
+ | //|眼|-|-|-|-| | ||
+ | //|耳|-|-|-|-| | ||
+ | //|鼻腔|-|-|-|-| | ||
+ | //|錐体外路症状|-|-|-|-| | ||
+ | //|循環器・心臓|-|-|-|-| | ||
+ | //|血管|-|-|-|-| | ||
+ | //|呼吸器・胸郭および縦隔障害|-|-|-|-| | ||
+ | //|消化器|-|-|-|-| | ||
+ | //|皮膚・皮下組織系|-|-|-|-| | ||
+ | //|過敏症|-|-|-|-| | ||
+ | //|下垂体・副腎皮質系|-|-|-|-| | ||
+ | //|免疫系|-|-|-|-| | ||
+ | //|代謝及び栄養|-|-|-|-| | ||
+ | //|体液・電解質|-|-|-|-| | ||
+ | //|内分泌|-|-|-|-| | ||
+ | //|筋骨格系及び結合組織障害|-|-|-|-| | ||
+ | //|全身|-|-|-|-| | ||
+ | //|投与部位|-|-|-|-| | ||
+ | //|適用部位|-|-|-|-| | ||
+ | //|感染症|-|-|-|-| | ||
+ | //|傷害、中毒及び処置合併症|-|-|-|-| | ||
+ | //|抵抗機構|-|-|-|-| | ||
+ | //|その他|-|-|-|-| | ||
+ | //|臨床検査|-|-|-|-| | ||
**同じ成分の医薬品 [#t9b3719c] | **同じ成分の医薬品 [#t9b3719c] |
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