ページへ戻る

− Links

 印刷 

PRL分泌異常症 :: 医療 Wiki

illness:PRL分泌異常症

ページ内コンテンツ
  • プロラクチン分泌異常症 概要
    • 症状
    • 原因
    • 診療科
    • 検査
    • 診断
    • 治療法

プロラクチン[1]分泌異常症 概要 anchor.png[2]

下垂体[3]から分泌されるプロラクチン[1](PRL)が過剰または不足した場合に生じる病態です。プロラクチン[1](PRL)の分泌が過剰状態の女性は、乳汁分泌や無月経を伴うことが多いので、乳汁漏出・無月経症候群ともいわれます。プロラクチン[1](PRL)分泌過剰症は高プロラクチン[1]血症といわれ、プロラクチン[1](PRL)分泌低下症はプロラクチン[1]欠損症ともいわれます。

Page Top

症状 anchor.png[4]

プロラクチン[1]分泌過剰症ではホルモン作用による症状として、女性では月経不順・無月経、不妊、乳汁分泌がみられます。男性では性欲の低下、陰萎(インポテンツ)、その他稀に女性化乳房や乳汁分泌がみられます。プロラクチン[1]産生下垂体腺腫[5]が原因の場合は下垂体[3]腫瘍が大きくなると頭痛や視野障害が起こります。

Page Top

原因 anchor.png[6]

プロラクチン[1]分泌過剰症は、下垂体[3]プロラクチン[1]分泌細胞の異常、視床下部[7]分泌調節機構の異常のいずれによっても生じます。日常的に最も多いのは種々の薬の副作用です。
下垂体[3]プロラクチン[1]の分泌は視床下部[7]から分泌されるドーパミンに抑制されるので、ドーパミンに作用する降圧薬、抗潰瘍薬、多くの中枢神経薬はプロラクチン[1]分泌を促進します。避妊薬もプロラクチン[1]分泌を促進します。プロラクチン[1]産生下垂体腺腫[5]下垂体[3]腫瘍の中で最も多い腫瘍です。原発性甲状腺機能低下症[8]、胸部外傷、精神疾患、腎不全などにおいてもプロラクチン[1]の分泌が過剰になることがあります。原因が明らかでない特発性の高プロラクチン[1]血症もあります。

プロラクチン[1]の分泌低下症は非機能性下垂体腺腫[5]、シーハン症候群や特発性下垂体[3]機能低下症によって生じます。

Page Top

診療科 anchor.png[9]

内分泌科

Page Top

検査 anchor.png[10]

プロラクチン[1]検査をします。

Page Top

診断 anchor.png[11]

Page Top

anchor.png[12]

Page Top

治療法 anchor.png[16]

プロラクチン[1]分泌異常の原因になっている病変の原因を取り除く療法が優先されます。薬の服用によるプロラクチン[1]分泌過剰症については、該当する薬の服用をを中止することによって通常2~4週以内に症状は改善されます。
甲状腺機能低下症[8]では、甲状腺ホルモン[17]剤の服用を増やすことで、甲状腺機能の正常化にやや遅れてプロラクチン[1]分泌が正常化されます。プロラクチン[1]産生下垂体腺腫[5]によるプロラクチン[1]分泌過剰症は、内科的薬物療法、外科的手術療法、両者の併用のいずれかによって治療されます。

妊娠などを希望する場合には薬物療法が優先されます。カベルゴリン、ブロモクリプチン、テルグリドの経口薬によって、治療開始3ヵ月以内に血中プロラクチン[1]値は正常範囲内に低下することが多いと考えられます。血中プロラクチン[1]値が低下すれば、乳汁分泌や月経異常、性機能の改善が認められます。


Last-modified: 2011-08-06 (土) 11:14:50 (JST) (4644d) by seriza