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乳酸脱水素酵素
LDHはブドウ糖を燃焼させるときに働く酵素で、全身の細胞に存在します。特に肝臓、腎臓、心筋、骨格筋、赤血球、がん細胞に多く含まれ、これらの臓器に障害があると血液中に増加します。
- 基準値
115~245IU/ℓ
何がわかるのか
急性肝炎、肝臓がん、特に転移性肝がん、あるいは心筋梗塞のときに血液中に著しく増加します。その他、慢性肝炎、肝硬変などの肝臓病、腎不全、悪性貧血などの血液病、筋ジストロフィーなどの骨格筋の病気、間質性肺炎、さまざまな臓器のがんなど多くの病気で血液中に増加するので、それらの病気を発見するスクリーニング(ふるい分け)検査として行われます。
LDHには、五つの異なったタイプがあり、それぞれ存在する臓器が違いますから、そのタイプを調べるLDHアイソザイム検査を行えば、どの臓器に異常があるか分ります。
検査結果の判定
4~5倍の高値を示す場合には、急性肝炎や心筋梗塞、肝臓がんが疑われ、高値でも軽度の場合は全身のいろいろな病気が考えられます。但し、この検査だけで病気を診断することはできませんから現れた症状やアイソザイム検査、その他の検査と合わせて診断します。
LDHアイソザイム検査
LDHには、LDH1からLDH5まで5種類のアイソザイム(分子構造が違うが同じ働きをする酵素群)があります。LDH1とLDH2は主に心臓、腎臓、赤血球に、LDH3は主に膵臓やがん組織に多く、LDH4とLDH5は骨格筋や肝臓に多いなど、どのアイソザイムが多いかを調べれば、異常のある臓器や病気が推測できます。
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初版日時: 2011-05-23 (月) 12:26:39
最終更新: 2011-05-23 (月) 13:18:48 (JST) (4714d) by kondo
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