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KL-6 :: 医療 Wiki

illness:KL-6

ページ内コンテンツ
  • シアル化糖鎖抗原KL-6
    • 何がわかるのか
    • どのような検査か
    • 検査を受ける時の注意
    • 検査結果の判定
    • 異常な場合に疑われる病気

シアル化糖鎖抗原KL-6 anchor.png[1]

KLの名前の由来は肺癌[2]を意味するドイツ語のKrebs von den Lungenです。1985年に広島大学の教授 河野修興らによりヒト肺腺癌由来細胞株 (VMRC-LCR) をマウスに免疫する事で数種類のモノクローナル抗体が作成され、このモノクローナル抗体のひとつを息者血清と反応させたところ、間質性肺炎[3]に特異性が高いことや間質性肺炎[3]の活動期に高くなることが報告されました。シアル化糖鎖抗原KL-6はその6番目の抗体によって同定された抗原です。

  • 健常人基準範囲
    105~401U/ml
  • 基準値
    500U/ml以下
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何がわかるのか anchor.png[4]

KL-6は、間質性肺炎[3]と他疾患との鑑別、間質性肺炎[3]の病勢把握(活動性と非活動性の鑑別)、間質性肺炎[3]の治療経過観察に有用な指標と考えられています。

間質性肺炎[3] では、II型肺胞上皮細胞[5]が過形成されるのでKL-6濃度も上昇します。更に基底膜の傷害によって血管透過性も亢進し、血中にKL-6が出やすくなります。
そこで血中のKL-6の濃度を観察することで、肺胞の状態を観察できると推測されています。

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どのような検査か anchor.png[6]

血清または血漿(ヘパリン血漿、EDTA血漿、クエン酸血漿、NaF-EDTA血漿)を使用します。

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検査を受ける時の注意 anchor.png[7]

特にありません。

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検査結果の判定 anchor.png[8]

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異常な場合に疑われる病気[9] anchor.png[10]

間質性肺炎[3]、悪性腫場(肺腺がん、膵臓がん[11]乳がん[12]など)


Last-modified: 2017-06-23 (金) 19:14:05 (JST) (2491d) by kondo