KLの名前の由来は肺癌[2]を意味するドイツ語のKrebs von den Lungenです。1985年に広島大学の教授 河野修興らによりヒト肺腺癌由来細胞株 (VMRC-LCR) をマウスに免疫する事で数種類のモノクローナル抗体が作成され、このモノクローナル抗体のひとつを息者血清と反応させたところ、間質性肺炎[3]に特異性が高いことや間質性肺炎[3]の活動期に高くなることが報告されました。シアル化糖鎖抗原KL-6はその6番目の抗体によって同定された抗原です。
KL-6は、間質性肺炎[3]と他疾患との鑑別、間質性肺炎[3]の病勢把握(活動性と非活動性の鑑別)、間質性肺炎[3]の治療経過観察に有用な指標と考えられています。
間質性肺炎[3] では、II型肺胞上皮細胞[5]が過形成されるのでKL-6濃度も上昇します。更に基底膜の傷害によって血管透過性も亢進し、血中にKL-6が出やすくなります。
そこで血中のKL-6の濃度を観察することで、肺胞の状態を観察できると推測されています。
血清または血漿(ヘパリン血漿、EDTA血漿、クエン酸血漿、NaF-EDTA血漿)を使用します。
特にありません。
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