原子・分子が整然と並んだ結晶固体にX線を照射すると、回折現象が起こる。回折後のX線を解析することで、回折格子となった原子の配置が精密に決定できる。この手法を使うことで、金属や無機塩、有機分子のみならずタンパク質など多くの結晶固体の構造が解明されてきている。
なお、2014年は、国際結晶学連合(IUCr)・ユネスコ(UNESCO)・国際科学会議(ICSU)により世界結晶年International Year of Crystallography 2014[2]に制定されていた。
マックス・フォン・ラウエ博士によるX線回折現象の解明(1914年ノーベル物理学賞)、ヘンリー・ブラッグとローレンス・ブラッグ親子により初めての結晶内原子配列の解明(1915年ノーベル物理学賞)からおおよそ100年経ったことを記念するものである。
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