骨髄(骨の内部)に細菌が侵入して、化膿性の炎症を起こします。抗生物質により治療を行いますが、抗生物質が効きにくいメチシリン耐性黄色ぶどう球菌(MRSA)などが感染して発病する場合もあり、慢性化して再発を繰り返します。
小児では成長に伴って骨の変形や短縮などの問題が起こることもあります。
骨の真ん中にある血液をつくる能力のある軟らかい組織です。
この骨髄は、周りを軟らかい海綿骨という骨で覆われ、さらにその周りは硬い皮質骨という骨で覆われています。
細菌の感染源が扁桃腺や尿路の感染などにあり、血液中を流れて骨髄に感染する場合があります。
また、化膿した病巣があって、そこから波及して骨髄に感染を起こすこともあります。
怪我や手術などにより骨髄が外部にさらされ細菌が直接、骨髄に感染することもあります。 感染は、細菌または真菌類によって引き起こされます。膿が骨のなかにたまって、膿瘍(のうよう)を形成することがあります。
膿瘍は骨の血流を妨ぐため、抗生物質が効きにくくなります。 原因となる菌 黄色ぶどう球菌が最も多く、緑膿菌(りょくのうきん)、表皮ぶどう球菌、変形菌、MRSAなどがあります 病気[6]の症状 急性化膿性骨髄炎 乳幼児期や10歳前後の学童期に多く、上肢より下肢に好発します。
上気道炎(じょうきどうえん)や尿路感染に続いて骨髄炎になることがあります。発熱、不機嫌、食欲不振、全身倦怠感、痛みや発赤が起こります。
発症は、大腿骨や脛骨(けいこつ)、上腕骨などの部位に起こります。 慢性化膿性骨髄炎 発熱などの全身症状はほとんどみられませんが、
患部ははれて痛みや発赤が認められます。慢性的に感染していると、皮膚に瘻孔(ろうこう)が起こります。
排膿が長期間続くと皮膚が悪性変化を起こし、稀に扁平上皮(へんぺいじょうひ)癌になることがあります。
整形外科
治療の目的は感染巣を除去し、慢性感染への拡大を防ぐことです。糖尿病[13]は感染を助長するので、同時に積極的に治療を行う必要があります。また、ステロイド薬や免疫抑制薬などを使用している場合は、元の疾患との兼ね合いをみながら薬の量を決める必要があるかもしれません。
(This host) = https://www.joy-mix.com