骨は体を支える支柱の役割だけでなく、カルシウムの貯蔵庫でもあります。体内にあるカルシウムの99%は骨にあり、血液や体液のカルシウムが減少すると骨のカルシウムが溶け出して補給します。そのため、カルシウムの摂取が不足すると骨のカルシウムが失われていきます。
極端に失われると骨がスポンジのように鬆(す)が入った状態になり、これを
骨はカルシウムとその他のミネラルなどが結合してつくられていますが、骨がどの程度充実しているかを測定するのが骨量検査です。
X線を照射すると、骨を透過するX線量によって写る濃度が違ってくる性質を利用して、その濃さによって測定します。また、超音波をあてて伝達速度や通り抜ける量などによって測定する方法もあります。
X線によるMD法は手をX線撮影すれば測定できます。DXA法は特殊なX線撮影装置が必要ですが、全身の骨を測定することが可能で、より正確な結果が得られます。また、超音波は機械に足首から先を入れるだけで測定できます。
スクリーニング検査にはMD法や超音波法が行われ、精密検査が必要なときはDXA法が行われます。
骨量が減ると骨がもろくなり、骨折したり背骨を傷めて腰痛や坐骨神経痛の原因になります。カルシウムの豊富な食品を摂るとともに適度な運動を心がけることが大切です。
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