骨パジェット病

症状

骨の痛み、骨の変形、関節炎、神経の圧迫による痛みなどの症状が発生します。

四肢の骨では強度の低下で容易に骨折が発生します。

原因

骨パジェット病の原因はわかっていません。この病気は遺伝する傾向があり、一連の遺伝子の異常が一因になっている可能性があります。

診療科

整形外科

検査

X線、CT、MRIなどで骨の形態を調べます。

採血では、血中アルカリフォスファターゼ上昇がみられます。

診断

病期　ステージ

合併症

罹患骨から骨肉腫や骨原発悪性線維性組織球腫MFHなどの悪性腫瘍の発生がある。

薬

• エルシトニン注（一般名：エルカトニン）
  甲状腺ホルモンの作用を持つ薬物で、破骨細胞の作用を抑制し骨形成を促す働きがあります。
• ダイドロネル錠（一般名：エチドロン酸二ナトリウム）
  破骨細胞の活性を押さえて疼痛を減らし、骨強度を上昇させる薬です。エルシトニンより強い働きがあります。

• アクトネル錠（一般名：リセドロン酸ナトリウム水和物）
  ダイドロネルと同じ作用で、破骨細胞の活性を押さえて疼痛を減らし、骨強度を上昇させる薬です。

• カルシトラン注（一般名：サケカルシトニン製剤）

治療法

• 薬物治療
  基本は薬物治療となります。
• 手術
  強度の弱くなった部位で骨折が発生した場合手術が必要となることがあります。
  膝、脊椎など部位により手術方法が全く異なりますので、部位に応じた手術方法を選択します。