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貧血 :: 医療 Wiki

illness:貧血

ページ内コンテンツ
  • 概要
    • 貧血の原因
    • 治療法

概要 anchor.png[1]

貧血とは、血液中の赤血球(ヘマトクリット[2])の減少や、赤血球に含まれる血色素(ヘモグロビン)の量が少なくなった状態をいいます。貧血には原因によっていくつかの種類がありますが、最も多いのがヘモグロビンの原料となる鉄が不足して起こる鉄欠乏性貧血です。 ヘモグロビンは酸素を体の中に運び、いらなくなった二酸化炭素を持ち帰り、肺から外に出すなど重要な働きをしているので、ヘモグロビンが少ししか造られないと、全身に運ばれる酸素の量が減少し、体が酸素不足になってさまざまな症状が起きてしまうのです。

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貧血の原因 anchor.png[3]

  • 鉄欠乏性貧血
    出血、成長、月経(月経過多)、妊娠、出産、授乳、胃腸潰瘍、痔などの慢性出血、悪性腫瘍などが主な原因となって起こる。
  • 巨赤芽球貧血(悪性貧血)
    手足のしびれ、舌の発赤と痛みを伴う萎縮、軽度の黄疸などの症状が見られ、血液中に異常に大きい赤血球が出現する進行性の貧血。 ビタミンB12や葉酸 の不足が原因で起こる。
  • 溶血性貧血
    赤血球は、正常なら120日の寿命で脾臓に取りこまれて壊されるが、なんらかの原因で赤血球がもろくなってこの寿命より短くなってしまうと、骨髄での造血が、赤血球の減少を補えないために起こる貧血。しばしば黄疸を伴う。
  • 再生不良性貧血[4]
    赤血球を造る骨髄そのものが障害を受けたり、赤芽球(赤血球のもと)に原因があって、 赤血球が十分に造られなくなったために起こる貧血
    白血球や血小板の数も著しく減少する。
  • 続発性貧血
    関節リウマチ[5]や癌、寄生虫、そのほか心臓や肺、腎臓、肝臓などに病気[6]があり、それに伴って 二次的に起こる貧血 。妊娠によって起こる貧血もこれに含まれる。
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鉄剤 鉄剤を1~2錠を服用します。 鉄の補充は鉄分を多く含む食品を心がけて摂取することも決して悪いことではありませんが、その効果には限界があります。 例えば、鉄を高率に含んでいる乾燥ひじきで約180g、レバーでは約770gを食べてようやく鉄100gです。
すでに明らかな鉄欠乏性貧血に陥っている場合は、薬の形で鉄分を補充するのがよいでしょう。

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治療法 anchor.png[8]

  • 輸血
    献血者から輸血することにより、一時的に血液細胞を増やすことができますが根本的な治療にはなりません。
  • 中等症再生不良性貧血[4]の治療
    中等症でも頻繁に輸血が必要な場合には、HLA一致の兄弟間ドナーがいれば,骨髄移植が行われることもあります。
    一般には,免疫抑制療法や蛋白同化ホルモン療法がおこなわれます。 蛋白同化ホルモンは造血を刺激する作用があります。効果が得られるまでに3ヶ月から半年を要します。
  • 重症再生不良性貧血[4]の治療
    骨髄移植 輸血歴が少ないほど移植の治療成績がよいことから、 重症と診断された場合には,家族内でHLA検査を至急に行い、移植が可能な専門施設へ転院するのが望ましい。 HLAが一致する確立は兄弟姉妹間で1/4、稀にに両親と一致することもあります。
    家族の中でHLAの完全一致したドナーがみつからない場合には、骨髄バンクを通じて非血縁間の適合ドナーを探すことができます。
    HLA一致ドナーが得られない場合や、40歳以上の成人では、免疫抑制療法があります。
    免疫抑制療法は、治療を開始してから効果が得られるまでには、2~3ヶ月を必要とします。
  • 抗リンパ球グロブリン(ALG) 抗胸線リンパ球グロブリン(ATG) シクロスポリン

Last-modified: 2016-01-31 (日) 11:46:21 (JST) (3000d) by seriza