血管内皮細胞増殖因子受容体(VEGFR:Vascular Endothelial Growth Factor Receptor)とは受容体型チロシンキナーゼの一種であり、リガンドである血管内皮増殖因子(VEGF)は血管内皮細胞[2]の増殖・遊走の促進、血管透過性の亢進、単球・マクロファージ[3]の活性化などを引き起こすが、VEGFRはこれらの作用発現に関与している。
VEGFRにはVEGFR-1、VEGFR-2、VEGFR-3の3種類に加えて、可溶性VEGFR(Soluble VEGFR)としてsVEGFR-1、sVEGFR-2およびsVEGFR-3が知られている。
VEGFR-1およびVEGF-2は血管内皮細胞[2]に発現し、血管新生の過程において中心的な役割を担っているが、VEGF-3はリンパ管に発現して、その発生に関与している。また、細胞膜タンパク質であるニューロフィリンがVEGF-Aの選択的スプライシング[4]産物であるVEGF165に対して結合能を持つことも報告されている。
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