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腎盂・尿管造影 :: 医療 Wiki

illness:腎盂・尿管造影

ページ内コンテンツ
  • 経静脈排泄性造影(IP) 逆行性造影(RP)
    • 何がわかるのか
    • どのような検査か
    • 検査を受ける時の注意
    • 検査結果の判定
    • 異常な場合に疑われる病気

経静脈排泄性造影(IP) 逆行性造影(RP) anchor.png[1]

腎臓の糸球体と尿細管でつくられた尿は、腎盂に集められて尿管に流れ込み、膀胱、尿道と流れていきます。この尿が流れるルートにX線を通さない造影剤を流してX線撮影するのが腎盂、尿管造影です。
この方法には、造影剤を静脈に注入する経静脈排泄性造影(IP)と尿道からカテーテル(細い管)を挿入して腎盂まで届かせ造影剤を注入する逆行性造影(RP)とがあります。主に経静脈排泄性造影が行われています。

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何がわかるのか anchor.png[2]

腎臓から尿道までの結石、腫瘍、炎症などと、腎臓の形や位置から遊走腎や水腎症の診断に役立ちます。

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どのような検査か anchor.png[3]

  • 経静脈排泄性造影(IP)
    検査着に着替えてX線透視台に仰向けに寝ます。まず、腎臓と尿管を造影剤を使わずに単純撮影をします。次に造影剤を100mlを1~2分かけて静脈から注入し、その後5分、10分、15分、20分と時間を追って腎臓と尿管をX線撮影します。その後、排尿して、立った姿勢で膀胱をX線撮影します。30分~40分で終了します。
  • 逆行性造影(RP)
    単純撮影した後、麻酔剤の注射をして、麻酔剤の入ったゼリーを塗った膀胱鏡を尿道から挿入し、それを通じてカテーテルを尿管から腎盂へと挿入し、造影剤を注入、X線撮影をします。排尿した後、立った姿勢で膀胱を撮影します。約1時間かかります。
    逆行性造影では、挿入するときに多少の苦痛があり、検査のあと少量の出血が見られることがあります。
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検査を受ける時の注意 anchor.png[4]

前日の夕食後から飲食せず、喉が乾いた場合は、うるおす程度の水を飲みます。当日は、なるべく排便を済ませおきます。腸にガスがあると鮮明に写らない場合があるためです。
ヨード剤にアレルギーがある人は予め申し出ておきます。撮影時は、指示に従ってしっかり息を止めます。検査の後は、ヨードを排出するため水分を多めにとるようにします。

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検査結果の判定 anchor.png[5]

腎盂や尿管、膀胱が形通りに白く写り、結石があるとその部分が抜けて見えます。また、腫瘍があるとその部分が欠けて造影されます。

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異常な場合に疑われる病気[6] anchor.png[7]

腎結石、腎腫瘍、腎結核、尿管結石、膀胱がん[8]、遊走腎、水腎症など。


Last-modified: 2011-06-10 (金) 20:13:22 (JST) (4703d) by seriza