腎臓の糸球体と尿細管でつくられた尿は、腎盂に集められて尿管に流れ込み、膀胱、尿道と流れていきます。この尿が流れるルートにX線を通さない造影剤を流してX線撮影するのが腎盂、尿管造影です。
この方法には、造影剤を静脈に注入する経静脈排泄性造影(IP)と尿道からカテーテル(細い管)を挿入して腎盂まで届かせ造影剤を注入する逆行性造影(RP)とがあります。主に経静脈排泄性造影が行われています。
腎臓から尿道までの結石、腫瘍、炎症などと、腎臓の形や位置から遊走腎や水腎症の診断に役立ちます。
前日の夕食後から飲食せず、喉が乾いた場合は、うるおす程度の水を飲みます。当日は、なるべく排便を済ませおきます。腸にガスがあると鮮明に写らない場合があるためです。
ヨード剤にアレルギーがある人は予め申し出ておきます。撮影時は、指示に従ってしっかり息を止めます。検査の後は、ヨードを排出するため水分を多めにとるようにします。
腎盂や尿管、膀胱が形通りに白く写り、結石があるとその部分が抜けて見えます。また、腫瘍があるとその部分が欠けて造影されます。
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