背中から針を刺して腎臓に届かせ、腎臓の組織を採取し、顕微鏡で調べる検査です。普通の光学顕微鏡で見るだけでなく、電子顕微鏡でも観察し、組織を蛍光染料で染めて、自己免疫性タンパクがないかどうか調べます。
糸球体や尿細管の状態を見るだけでなく、自己免疫性タンパクを見つけたりして、腎炎や自己免疫性腎炎などの確定診断を下すことが出来ます。
腎臓の腫瘍に対しては、この検査は行われません。
入院をして行う検査です。局所麻酔をして、超音波で腎臓を映し出しながら、目的の場所まで針を差込み、組織を採取します。麻酔をしてもかなり痛みがあります。約2時間かかります。
強い苦痛がありますが、採取が終わるまで我慢して動かないようにします。出血しやすい人や、痛くてじっとしていられない子供には行われません。
糸球体や尿細管の状態で、急性腎炎、慢性腎炎、腎硬化症の鑑別ができます。また、組織中の自己免疫性タンパクを見つけることによって自己免疫性腎炎の診断が下されます。
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