脳内出血は、脳の栄養血管の突然の変化によって脳の症状が突然出現する脳卒中の中の一つの病気[2]です。脳梗塞は血管がつまる病気[2]、くも膜下出血[3]と脳内出血は血管が切れる病気[2]です。
種類
致死的となることは少ないですが部位により巣症状(高次脳機能障害)を生じます。高齢者に多い部位です。
中大脳動脈の穿通枝からの出血で、頻度としては最も多く全体の70%を占めます。この内被核からが40%、視床からが30%を占めます。
この2ヶ所からの出血が多い理由は、中大脳動脈という太い動脈から急激に細い動脈に変化するからです。
レンズ核線条体[10]動脈外側枝から出血します。
血腫が大きいと内包[11]の障害により対側の片麻痺が生じます。優位半球からの出血なら失語症、非優位半球なら失行・失認を認める。
後視床穿通動脈および視床膝状体動脈から出血します。麻痺よりも感覚障害が強く現れ痛みを強く感じます。
間脳や脳幹の障害により意識障害が起こります。
脳幹出血は、突然の頭痛で発症し、脳幹の部位によっては複視、眼震、めまい、身体の麻痺、しびれ言語障害を伴い、さらに大量の出血では強い意識障害、急激に昏睡に陥り、半身全身麻痺、呼吸障害などをきたします。部位的に脳外科的手術が出来なく強い後遺症を残すことが多く、そのまま死に至ることもあります。
小脳が障害されるため、四肢麻痺が起こらずに歩行が出来なくなります。そのほかに頭痛、悪心、嘔吐、眩暈などが起こります。
重症型では閉塞性水頭症により短期間で昏睡状態に陥ります。
成人の脳室内出血は、脳血管の異常によることが多いため、脳血管造影などで出血源の精査を行います。急性水頭症を起こしている場合は脳室ドレナージを考慮します。
脳挫傷を伴う頭部外傷後などに遅発的に起きます。
脳内出血の危険因子は、高血圧[5]症、糖尿病[19]、高脂血症、喫煙、心臓病の一部、アルコールの飲み過ぎなどがあげられます。
高血圧[5]により脳内の0.1mm程度の細い血管が脆くなることにより起こります。 血圧以外の原因 あみろいど血管炎が考えられます。
これは、アミロイド[20]と呼ばれるタンパク質の一種が血管に沈着し、血管が脆くなります。年齢が進むにしたがってこの病気[2]が起こる可能性が高くなります。
出血した部位により症状が異なります。また、ほとんど自覚症状がない場合もあります。多くは手足のしびれや運動麻痺が起こり、喋りにくくなります。
強いめまいや吐き気などが起こりバランス感覚くずれ歩きづらくなります。日本語を聞き取り、喋る内容を考える神経に影響を及ぼし言葉の自由がなくなります。
視界が狭くなることもあり、意識が朦朧とすることもあります。 少しずつ悪化する事はほとんどなく、短時間の間に症状の変化が起こるため注意が必要です。
脳外科
血圧下降薬
出血量が少なく症状が軽度である場合や他の内臓の病気[2]によって容態が不安定な場合などは薬物治療を行います。
出血が多く症状が重く、病状の進行が考えられる場合に手術治療を行います。
脳内出血の急性期は血圧を下げる治療を行います。
外科治療の適応がない場は降圧治療と脳浮腫に対する治療やリハビリテーションを行います。
脳内にある血腫の量を減らして、周囲の脳のダメージを減らす事を大きな目的とします。失っている脳の機能を回復させる手術法はありません。
脳出血の多くは高血圧[5]によるものですから、血圧をきちんと管理することが脳内出血の予防につながります。
また、一度脳内出血を起こした人でも血圧を適正に保つことにより、再発を防ぐことができます。
血圧が高い人は、食事の塩分を控える、運動をして体重を落とすなどが必要です。それでも血圧が下がらない人は、血圧を下げる薬を服用します。
血圧を130/85mmHg以下に保つようにすることが大切です。
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