肩関節の周囲に炎症を起こし、痛みや運動制限が生じる疾患です。一般には、四十肩、五十肩などと呼ばれています。
初期には、肩関節付近に鈍痛がおこり、腕の可動範囲の制限が起こります。次第に痛みは鋭いものになり、急に腕を動かすと激痛が走るようになります。痛みのために腕を直角以上に上げられなくなり、後ろへはほとんど動かせないなどの運動障害が起こります。
生活にも支障をきたすようになり、重症化すると、洗髪、髪をとかす、歯磨き、炊事、洗濯物を干す、電車のつり革につかまる、洋服を着る、寝返りを打つ、排便後の尻の始末などが不自由となり、日常生活に大きな困難をもたらす場合があります。
痛みは片方の肩だけの場合と、一方の肩が発症してしばらく経つともう片方の肩にも発症してしまう場合とがあります。
明らかな原因はありません。
整形外科
炎症が強い時は、肩を無理に動かすことを避け、肩の保温に努めます。関節拘縮*1の時期には温熱療法を行います。
また、症状にあわせてストレッチやコッドマン体操(アイロン体操)を行います。関節拘縮が和らいできたら肩の運動を徐々に増やしていきます。
主に痛みを和らげる治療を行います。非ステロイド消炎鎮痛薬の服用や湿布薬を使用します。
慢性期には、関節へのヒアルロン酸、またはキシロカインの注射が行われます。その際、ジアゼパムを併用して服用すると、症状が回復する傾向が見られます。
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