血液中にある細胞を血球といいますが、白血球には好中球、好酸球、好塩基球、単球(マクロファージ[2])、リンパ球の5種類があります。白血球の働きは、体外から入ってきた細菌やウイルス、異物、体内に生じた不要な物質などを、体内に取り込んで分解したり(食作用)、抗体をつくって退治したり(免疫反応)しています。
白血球の種類とその働き
白血球は通常、血液1μl中1万個を超えることはありませんが、細菌感染を起こして白血球の働きが必要になると、たちまちその数を増やして防御にあたります。ですので、白血球数を調べることで細菌感染による炎症を起こしているかどうかの判定に役立ちます。
また、白血球がつくっている造血器の病気[3]を調べる手がかりになります。
血液を採取して自動血球計数器で測定します。
特に注意点はありません。
白血球数が1万5000~2万個に上昇したときは、細菌感染で炎症が起こっていると考えられます。2万個を超えるような場合は、細菌感染が広がって敗血症[9]を起こしているか、血液のがんである慢性骨髄性白血病[10]が疑われます。
白血球数が減少したときには、造血器の異常を考えます。薬剤の副作用で減少することもあります。
(This host) = https://www.joy-mix.com