出産後に起こる生活環境の変化や責任の増大などにより、女性やその夫が抑うつ状態になること。うつ病[2]の一分類として「産後うつ病[2]」(PPD)ともいわれる。主に母親が育児を担当すること、また出産を機に女性ホルモンの分泌が急激に変化することから、女性が産後うつになることが多い。
女性の発症率は、欧米で10~30%とされている。出産の2~3週間後から食欲・意欲の減退や睡眠障害[3]、不安といったうつ症状が始まることが多く、数か月、数年単位で続くこともある。子への虐待、自殺、無理心中などにもつながりうることから、日本では2001年からの母子保健行動計画「健やか親子21」で発生率の減少を目標に掲げ、対策に取り組んでいる。
2016年1月には、国立成育医療研究センターなどのチームが、妻が出産した後の夫の2割弱が産後うつの傾向を示すとの調査結果を発表した。
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