クローン病[3]とともに炎症性腸疾患(IBD:Inflammatory bowel disease)に分類されており、厚生労働省より特定疾患に指定されています。
排便回数は1日4回以下で、血便はあってもわずかであり、全身症状を伴わない場合を「軽症」とし、排便回数1日6回以上で著明な血便や発熱、頻脈、貧血[5]などの全身症状を伴う場合を「重症」とします。またその中間を「中等症」とします。
潰瘍性大腸炎の特徴的な症状や経過を認め、さらに内視鏡検査を行うことにより診断します。
内視鏡検査のときに生検組織検査も同時に行います。
類似した症状の感染性腸炎との判別をするために便検査を行う必要もあります。
大腸がん[9]合併のリスクは罹患年月とともに増加します。
診断から10年で2%、20年で8%、30年で18%に大腸がん[9]合併が認められています。 リスクを軽減するために便検査などではなく、定期的な内視鏡検査が必要です。
ステロイド剤(プレドニゾロン)の用量は、中等度の活動性の場合には、一般に40mg/日程度の量が用いられます。
増量すれば少し効果は高まりますが、それだけ副作用も出やすいので、患者の状態により調節します。
アミノサリチル酸製剤の内服薬で、大腸の炎症を抑える作用があります。
ペンタサ注腸[18](一般名:メサラジン「5-ASA」)
ペンタサ注腸[18]を直接肛門から腸へ投与する薬であり、内服薬より効率よく腸に働きます。液状の注腸薬はS状結腸からもう少し奥までの炎症を抑える効果があります。
炎症を抑える作用がアルステロイド薬を直接肛門から腸へ投与する薬です。
液状の注腸薬はS状結腸からもう少し奥までの、坐薬は直腸の炎症を抑える効果があります。
腸にできた潰瘍から腸内細菌が体に入った場合や手術前には、腸内細菌を抑える目的で使用します。
穿孔、大出血、内科治療が効かない重症の炎症を起こしている場合、大腸がん[9]合併、薬の副作用や繰り返す入院のために社会生活ができない、重い腸管外合併症がある場合には早急に手術を行います。
炎症に関係している白血球を除去する日本で開発された治療法です。
患者の血液を採取して、フィルターを通して白血球のみを除去し再び体内に戻します。
あくまでも補助的な治療法と考えたほうがよい。
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