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注射用レザフィリン :: 医療 Wiki

illness:注射用レザフィリン

ページ内コンテンツ
  • タラポルフィンナトリウム(Talaporfin sodium)
    • 作用と効果
    • 用法・用量
    • 生活上の注意
    • 副作用
      • 重大な副作用
      • その他の副作用
    • ジェネリック医薬品

タラポルフィンナトリウム(Talaporfin sodium) anchor.png[1]

光線力学的療法用剤

  • 注射用レザフィリン (製薬会社:Meiji Seika ファルマ株式会社)
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作用と効果 anchor.png[2]

腫瘍細胞に集まり、レーザ光に反応して、抗腫瘍効果を発揮します。

通常、レーザ光照射が可能な早期肺がん[3]、原発性悪性脳腫瘍[4](腫瘍摘出手術をする場合に限る)、化学放射線療法または放射線療法後の局所遺残再発食道がん[5]の治療に用いられます。

局所的な治療法であり、レーザ光照射部位以外には効果がありません。

  • 外科的切除等の他の根治的治療が不可能な場合、あるいは、肺機能温存が必要な患者に他の治療法が使用できない場合で、かつ、内視鏡的に病巣全容が観察でき、レーザ光照射が可能な下記疾患。
  • 原発性悪性脳腫瘍[4](腫瘍摘出手術を施行する場合に限る)
  • 化学放射線療法又は放射線療法後の局所遺残再発食道癌[5]
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用法・用量 anchor.png[6]

  • 早期肺がん[3]、化学放射線療法または放射線療法後の局所遺残再発食道がん[5]
    通常、40mg/m2を1回静脈内に注射します。注射4~6時間後にレーザ光を病巣部位に照射します。
  • 原発性悪性脳腫瘍[4]
    通常、40mg/m2を1回静脈内に注射します。注射22~26時間後にレーザ光を病巣部位に照射します。効果を見ながら使用期間を決めていきます。

具体的な使用期間については、担当の医師にお聞きください。

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生活上の注意 anchor.png[7]

局所遺残再発食道がん[5]治療の場合、食事摂取が強い炎症を引きおこし、組織をもろくさせ、食道穿孔を生じる可能性があるため、治療当日の朝からレーザ光照射翌日まで絶食し、補液による栄養管理が行われます。

光線過敏症を起こすことがあるので、注射後2週間は、直射日光を避け、遮光カーテンなどを用いて照度を500ルクス以下に調整した室内で過ごしてください。また、注射後3日間はサングラスをかけてください。

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副作用 anchor.png[8]

主な副作用として、喀痰増加、血痰、咳、咽頭痛、発熱、食道痛などが報告されています。

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重大な副作用 anchor.png[9]

  • 呼吸困難
    呼吸をしにくい、動くと呼吸しにくい
  • 肝機能障害
    AST(GOT)、ALT(GPT)、血中ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。
    全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる
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その他の副作用 anchor.png[10]

副作用20%以上5~20%未満5%未満頻度不明
血液及びリンパ系障害-血中アルブミン減少、リンパ球減少白血球減少、好中球減少、リンパ球増多、白血球増多、単球増多、ヘモグロビン減少、血小板減少、血中カリウム上昇、好中球増多、ヘモグロビン増多、乳状血清-
腎臓--BUN上昇、蛋白尿-
呼吸器・胸郭および縦隔障害-喀痰、血痰、咳、咽頭痛しゃっくり、低酸素症-
消化器食道痛嚥下障害、食道狭窄下痢、嚥下痛、上腹部痛、悪心、嘔吐、便秘、食道炎-
皮膚・皮下組織系-光線過敏症そう痒-
その他CRP上昇発熱心電図異常(房室ブロック、洞性頻脈)、倦怠感、胸部不快感、低カルシウム血症、背部痛-

Last-modified: 2019-06-09 (日) 18:30:50 (JST) (1776d) by kondo