光線力学的療法用剤
腫瘍細胞に集まり、レーザ光に反応して、抗腫瘍効果を発揮します。
通常、レーザ光照射が可能な早期肺がん[3]、原発性悪性脳腫瘍[4](腫瘍摘出手術をする場合に限る)、化学放射線療法または放射線療法後の局所遺残再発食道がん[5]の治療に用いられます。
局所的な治療法であり、レーザ光照射部位以外には効果がありません。
具体的な使用期間については、担当の医師にお聞きください。
局所遺残再発食道がん[5]治療の場合、食事摂取が強い炎症を引きおこし、組織をもろくさせ、食道穿孔を生じる可能性があるため、治療当日の朝からレーザ光照射翌日まで絶食し、補液による栄養管理が行われます。
光線過敏症を起こすことがあるので、注射後2週間は、直射日光を避け、遮光カーテンなどを用いて照度を500ルクス以下に調整した室内で過ごしてください。また、注射後3日間はサングラスをかけてください。
主な副作用として、喀痰増加、血痰、咳、咽頭痛、発熱、食道痛などが報告されています。
副作用 | 20%以上 | 5~20%未満 | 5%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | 血中アルブミン減少、リンパ球減少 | 白血球減少、好中球減少、リンパ球増多、白血球増多、単球増多、ヘモグロビン減少、血小板減少、血中カリウム上昇、好中球増多、ヘモグロビン増多、乳状血清 | - |
腎臓 | - | - | BUN上昇、蛋白尿 | - |
呼吸器・胸郭および縦隔障害 | - | 喀痰、血痰、咳、咽頭痛 | しゃっくり、低酸素症 | - |
消化器 | 食道痛 | 嚥下障害、食道狭窄 | 下痢、嚥下痛、上腹部痛、悪心、嘔吐、便秘、食道炎 | - |
皮膚・皮下組織系 | - | 光線過敏症 | そう痒 | - |
その他 | CRP上昇 | 発熱 | 心電図異常(房室ブロック、洞性頻脈)、倦怠感、胸部不快感、低カルシウム血症、背部痛 | - |
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