ACS 概要
急性冠症候群は、心臓の筋肉(心筋)に酸素と栄養を供給している冠動脈にできた動脈硬化性の粥腫*1の突然の破裂により血栓が形成され、冠動脈の血流が減少あるいは途絶して起こります。
急性冠症候群(Acute coronary syndrome:ACS)は、不安定狭心症~急性心筋梗塞に至る疾患概念である。
急激な冠動脈狭窄によって生じる以下の三つの病態を包括した名称である。
- 不安定狭心症(unstable AP)
心筋壊死に陥らなかった症例。CK-MBは軽度上昇のみ。
- 急性心筋梗塞(Acute Myocardial Infarction:AMI)
心筋壊死に陥った症例。CK-MBは高度上昇。
- 虚血性心臓性突然死
虚血心筋または壊死心筋により電気的機能不全を起こすと、致死性不整脈に至り、突然死となることがある。
症状
- 過去に狭心症がなかった人に新たに労作狭心症が現れる。
- 今まであった労作狭心症の発作頻度や持続時間などが増え、ニトログリセリンの効果も悪くなる。
- 新たに安静狭心症が現れる。
急性心筋梗塞の胸痛は突然現れることが多く、狭心症と比べあきらかに激痛です。痛みによる自律神経反射のため吐き気や嘔吐、冷汗を伴うこともあります。痛みは徐々に増強し普通30分以上持続します。この痛みは一般に閉塞した冠動脈が自然あるいは治療により再度開通するまで続きます。
痛みに対してニトログリセリンは少ない効果しかありません。胸痛の強さや持続時間は心筋梗塞を起こした筋肉の量に相関するようです。
なお狭心症と同じように発症時にまったく症状のない無痛性心筋梗塞症の患者さんがおよそ20%存在するといわれています。無痛性心筋梗塞症は高齢の方や糖尿病患者さんに多いとされています。
原因
危険因子には、喫煙、糖尿病、高血圧、高コレステロール血症、睡眠不足などがある。
罹患した著名人
- 南部 虎弾 電撃ネットワーク(過激パフォーマンス集団)のリーダー
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初版日時: 2019-03-25 (月) 21:40:09
最終更新: 2019-03-25 (月) 22:29:29 (JST) (1855d) by kondo
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