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帯状疱疹 :: 医療 Wiki

illness:帯状疱疹

ページ内コンテンツ
  • ヘルペスウイルス 概要
    • 症状
    • 原因
    • 診療科
    • 検査
    • 診断
    • 病期 ステージ
    • 合併症
      • 非ステロイド性抗炎症薬
      • ヘルペスウイルス感染症治療薬
    • 治療法

ヘルペスウイルス 概要 anchor.png[1]

帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスの感染によって起こります。最初の感染で水ぼうそう(水痘)が起こり、それが治った後も水痘帯状疱疹ウイルスは神経に潜んでいます。しばらくしてから潜んでいたウイルスが活性化して再発すること帯状疱疹が起こります。

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症状 anchor.png[2]

帯状疱疹の症状は、水疱、皮膚の痛み、違和感、水ぶくれ、赤み、かゆみなどが現れます。
皮膚の症状が神経に沿って帯状に起こるため帯状疱疹と言います。目や耳の周囲に症状が出た場合は、重症になりやすい傾向にあります。

症状はおよそ3週間ほどで治まるが、痕はしばらく残ってしまうことが多い。
また、皮膚の跡が消えても痛みが消えない状態になることがあり、これを帯状疱疹後神経痛という。

眼や耳の近くに症状が出た場合は合併症に注意が必要です。

  • 眼部帯状疱疹
    眼の場合は最悪の場合失明することがある。
  • 耳性帯状疱疹
    耳の場合はめまい、顔がひきつれるなどの症状が出てくることがある。

頭部や顔面に症状が出た場合は髄膜炎[3]になりやすい。

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原因 anchor.png[4]

水ぼうそうを起こすウイルスの感染により起こる。

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診療科 anchor.png[5]

皮膚科、感染症内科、総合内科、小児科

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検査 anchor.png[6]

  • Tzanck試験
    水疱の中にある液体を顕微鏡で観察して帯状疱疹や単純疱疹に特徴的な巨細胞が存在するかどうかをみる。
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診断 anchor.png[7]

皮膚の痛みや違和感、水ぶくれ、赤みの場所など特徴的な症状を診て、顕微鏡の検査(Tzanck試験)によって診断されます。

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病期 ステージ anchor.png[8]

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合併症 anchor.png[9]

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anchor.png[10]

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非ステロイド性抗炎症薬 anchor.png[11]

  • 非ステロイド性の外用塗布剤
    抗炎症作用などにより、皮膚の赤みや腫れ、痛みや痒みなどを和らげる薬です。
    COX阻害作用などにより炎症などを緩和する作用があります。
    • 炎症や痛みなどを引き起こす体内物質には、プロスタグランジン(PG)*1がある。
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ヘルペスウイルス感染症治療薬 anchor.png[12]

ウイルス増殖に必要なDNA複製を阻害し、ヘルペスウイルスの増殖を抑え単純疱疹や水痘、帯状疱疹などを治療する薬です。
ウイルスのDNA複製を阻害することで抗ウイルス作用を現します。

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治療法 anchor.png[13]

治療には抗ウイルス薬を用います。

  • 皮疹が出てから48時間以内に治療を行わないとあまり効果がないことが分かっている。
  • 通常は飲み薬だが、重症の場合には入院して点滴治療を行うこともある。
  • 体が疲れて免疫が落ちているときに出てくることが多いため安静にすることが重要である。
  • 治療を行うことで帯状疱疹後神経痛の出現率が下がることが期待される
  • 痛みに対しては、対症療法で痛み止めを使用する。
  • 皮膚の症状が落ち着いても痛みが残るときは、長期的に痛み止めが必要になることがある。
  • 基本的には温めた方が痛みが取れるが、症状が出始めた直後に関しては、冷やした方が痛みが取れる場合がある。

*1 プロスタグランジン(PG)はシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素などにより生成される。

Last-modified: 2019-02-20 (水) 14:14:59 (JST) (1886d) by kondo