子宮筋腫は、子宮の筋層に存在する平滑筋細胞由来の良性腫瘍です。子宮筋腫は、エストロゲン[2]依存性良性疾患であるため、閉経後は縮小するため外科的な治療を行わないことが多い。
子宮筋腫の半数以上が無症候性である。また悪性化も極めて稀であるため特に治療が必要ないことが多い。子宮筋腫の症状は存在部位によって違いがあり、大きさには相関しないことが多い。子宮筋腫は悪性化はしないが、稀に筋腫か腫瘍か判断しにくい場合がある。
粘膜下筋腫の場合は、不正性器出血や月経困難症、不妊症の原因となることがある。性器出血の結果、貧血[5]になったり、筋腫が巨大になると筋腫分娩*1が起こることもある。
漿膜下筋腫、筋層内筋腫は巨大になると周辺臓器を圧迫して症状が生じることがある。尿管、膀胱、直腸、腰仙骨神経叢を圧迫することで、水腎症、排尿障害、便秘、腰痛を起こすこともある。
子宮筋腫の明確な原因は知られていません。
子宮内膜は受精卵が着床するときに備えて増殖するわけですが、 受精卵が着床しなかった場合は、 子宮内膜は増殖を中断しなければなりません。
このように順調な増殖を中途でストップさせたときに負荷がかかり、 子宮筋腫を発生させてしまうという説があります。
あるいは、頻繁に子宮内膜が増殖する中で、 筋腫の原因となるような異常な細胞ができてしまうという説もあります。
婦人科
超音波検査、MRI、子宮鏡によって観察されます。
筋腫によって月経量が多くなっている場合は、止血剤や子宮収縮剤、漢方薬などが使用されます。また月経痛なら鎮痛剤や漢方薬を使用します。
症状がある場合は治療の必要がある。治療法は、挙児希望があればGnRHアナログの投与で筋腫縮小をしたあと筋腫核出術、挙児希望がなかったり悪性所見が見られた場合は単純子宮全摘術を行います。
筋腫核出術は腹式(開腹)、腟式、腹腔鏡下、子宮鏡下といったやり方がある。子宮鏡下は長径3cm程度の粘膜下筋腫に適しています。手術によっては次回の分娩が帝王切開になることがある。
手術以外の治療法としては、筋腫を小さくさせる子宮動脈塞栓術(UAE)や集束超音波療法(FUS)などがあります。
筋腫に伴う過多月経を治療するだけなら、マイクロ波子宮内膜アブレーション(MEA)という方法があります。
原則的には、手術が適応となるケースの手術までの保存療法とします。閉経と同じ状態にするので「偽閉経療法」と呼ぶことがあります。スプレキュア点鼻液[15]とナサニール点鼻液[16]は、鼻から吸収させる点鼻薬です。鼻水があるときは、使用前に鼻をかむようにしてください。治療期間は、原則6カ月間までとします。
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