概要
原発性アルドステロン症は、アルドステロンの過剰産生が原因で、体液貯留による血圧の上昇、脱力感、稀に周期的な麻痺が起きる病気です。
- アルドステロン
アルドステロンは副腎でつくられ分泌されるホルモンで、ナトリウムをより多く保持し、カリウムをより多く排出するよう腎臓に信号を送ります。アルドステロンの分泌は副腎皮質刺激ホルモン(下垂体から分泌されるホルモン)や、一部はレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系によって調節されています。レニンは腎臓でつくられる酵素で、副腎のアルドステロンの分泌を刺激するホルモンであるアンジオテンシンの活性を制御します。
症状
アルドステロン値が高いと高血圧とカリウム濃度の低下が起こります。カリウム値が低いと、脱力感、チクチク感、筋肉の痙攣、一時的な麻痺が生じることがあります。
原因
アルドステロン症は副腎内の腫瘍(通常は良性の腺腫)によって起こります。*1また、両方の副腎に腫瘍が発生して過剰分泌を引き起こすこともあります。
アルドステロン症は、高血圧や腎臓の動脈の一部が狭くなるといった特定の病気に対する反応として起きることもあります。
検査
アルドステロン症の疑いがあるときは、まず血液中のナトリウム値とカリウム値の測定を行います。アルドステロン値も測定します。
これらの値が高ければ、アルドステロンの作用を阻害するスピロノラクトンまたはエプレレノンが投与され、ナトリウムとカリウムの値が正常に戻るかどうかを調べます。また、レニンの値も測定します。コーン症候群ではレニンも非常に低い値を示します。
- CT検査、MRI検査
アルドステロンが過剰産生されている場合には、副腎の良性腫瘍(腺腫)の有無を検査します。
両方の副腎の各部から血液を採取してホルモンの分泌箇所を探す検査が必要になる場合もあります。
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初版日時: 2019-03-28 (木) 19:27:47
最終更新: 2019-03-28 (木) 20:18:33 (JST) (1827d) by kondo
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