仙腸関節とは脊柱の根元に骨盤の仙骨と腸骨の間にある関節です。
仙腸関節の働きとして、僅かに動くことで、脊椎や下肢への衝撃を吸収します。但し、関節にバランスが崩れるまたは仙腸関節が固まって動かないことで腰への負担が吸収できなくなり、痛みが生じることを仙腸関節障害と言います。
一般的には、出産後の腰痛に仙腸関節障害が多い。老若男女を問わず、9歳~90歳代の男女まで、この障害を起こすことがある。
仙腸関節障害は仙腸関節周囲に痛みが出ますが、片側の臀部、鼠径部、下肢といった腰から下への痛みが出ることが多く、また仙腸関節が捻挫した場合は、ぎっくり腰のような症状があらわれ、捻挫の状態が長い間続くことで慢性腰痛のなることもあります。臀部や下肢への痛みといった椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の症状に似た神経症状が現れることがあります。
仰向けや横向きになると骨盤が痛んで眠れない。スカートやパンツを履いたとき骨盤の高さが違う。
出産後から腰の痛みが出現したり、より強くなったりしている。
仙腸関節は仙骨と腸骨の間が非常に狭く、骨盤への強い衝撃や日常生活で姿勢が悪い状態で生活していると、関節が固まった状態になります。また、長時間のデスクワークのように固定した姿勢が長い時間続くことも仙腸関節障害の原因一つです。
女性は出産後に骨盤が緩くなることから、元の状態に戻る際に関節が固まり、またはバランスが崩れることが仙腸関節障害の原因といわれています。
整形外科
MRIなどの画像診断では所見が出ないため、見落とされる場合も多い。
腰痛の診断方法として画像診断がありますが、仙腸関節障害は画像だけで判断することが難しく、反対に椎間板ヘルニアや脊柱管が狭窄している場合があります。
患者さんの症状を伺いながら徒手的に仙腸関節や鼠径部を圧迫することで痛みが発生するかを確認して、他の腰痛疾患を誤診しないように注意して診察します。
腰臀部、下肢の症状は、
他の方法として患者さんに前屈をしていただきます。その際に、腸骨が一緒に動くと仙腸関節が固まっている可能性が出てきますので、次に仰向けに寝ていただき、股関節を曲げて仙腸関節に痛みが出ていないか確認します。
温熱療法を行うことで、腰を温めて血行不良を改善させることができます。
血行が良くなる事で新陳代謝が活発になり疲労物質や化学物質が滞ることがなくなり、腰痛の緩和や疲労の回復が期待できます。
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