メトロニダゾール(Metronidazole)
がん性皮膚潰瘍臭改善薬
- ロゼックスゲル (製薬会社:製造販売(輸入) マルホ株式会社/提携 GALDERMA)
作用と効果
皮膚潰瘍部位において臭気物質(プトレシン、カダベリン)を産生する数種類のグラム陽性およびグラム陰性嫌気性菌に対して抗菌作用を発揮します。
通常、がん性皮膚潰瘍に伴う臭気の軽減を目的として使用します。
用法・用量
- がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減
症状及び病巣の広さに応じて適量を使用する。潰瘍面を清拭後、1日1~2回ガーゼ等にのばして貼付するか、患部に直接塗布しその上をガーゼ等で保護する。
- 酒さ
1日2回、患部を洗浄後、適量を塗布する。
- 塗布部位が広範囲の場合などには、全身性の副作用〔末梢神経障害(運動のまひ、感覚のまひ、手足のしびれ、手足の痛み)、中枢神経障害(頭の痛み、しゃべりにくい、手足のふるえ、集中力の低下、物事が思い出せない・覚えられない)、白血球減少、好中球減少(発熱、のどの痛み)など〕が起こることがあります。
- 異常を感じたら医師または薬剤師に相談してください。
- 患部を刺激することにより、潰瘍部位から出血することがあるので、ガーゼの交換などの際は十分注意してください。
- 刺激を伴う症状が認められた場合は、使用回数を減らすか、一時的に使用をやめて、医師の指示を受けるようにしてください。
- 薬をなめたり、飲んだりしないでください。
- 誤って多く使った場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で使うのを止めないでください。
生活上の注意
飲酒により精神症状、腹部の疝痛、嘔吐、潮紅があらわれることがあるので、使用中は飲酒を避けてください。使用中は、紫外線に当たること(日光または日焼けランプなど)を避けてください。紫外線が当たると、効果が弱まることがあります。
副作用
主な副作用として、潰瘍部位からの出血などが報告されています。
その他の副作用
副作用 | 5%以上 | - | 5%未満 | 頻度不明 |
神経系 | - | - | - | 末梢神経障害(四肢のしびれ、感覚鈍麻、錯感覚等)、味覚異常(金属味) |
消化器 | - | - | - | 悪心 |
皮膚・皮下組織系 | 潰瘍部位からの出血 | - | 接触皮膚炎、乾燥、そう痒、つっぱり感、皮脂欠乏症 | 紅斑、皮膚不快感(皮膚灼熱感、皮膚疼痛、皮膚刺痛)、皮膚刺激、皮膚剥脱、顔面腫脹 |
過敏症 | - | - | - | 蕁麻疹、血管浮腫 |