レニンは腎臓から分泌されるホルモンで、血圧を上昇させる作用を持っています。アンジオテンシンは肝臓でつくられるホルモンで、レニンの作用で血圧を上昇させる作用を持つようになるとともに副腎でつくられるアルドステロンというホルモンの分泌を促進します。アルドステロンは腎臓でナトリウムの再吸収を促進し、血液量を増やして血圧を上昇させます。
血圧が上がれば腎臓の血液量は増えますが、それによってレニンの分泌量が抑制されます。つまり、レニン-アンジオテシン-アルドステロン系(R-A-A)の作用によって、血圧は常に一定に保たれているのです。
レニン-アンジオテシン-アルドステロン系のどこかに異常が生じると、高血圧[3]になったり、水分代謝がうまくいかなくなって浮腫みが出たりします。ですから、高血圧[3]や浮腫みの出る病気[4]の原因を突き止めたり、病状を診断したり、治療法の選択のために、この検査が行われます。
血液を採取して遠心分析器にかけて、血漿部分をRIA法(ラジオ・イムノアッセイ法、放射性同位元素を利用した検査法)で調べます。
前日の夕食後は飲食をしないようにします。
1時間安静にした後に採取します。塩分の摂取について指示されることがあります。
降圧剤の服用、塩分摂取量、年齢、性別、日内変動など、それらを考慮して診断します。必要に応じて再検査することがあります。
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