血液が凝固するには、まず出血したところに血小板が集まって固まり、破れているところをふさぎます。次に12ある血液凝固因子が連鎖反応を起こして活性化され、最終的に第1因子であるフィブリノゲン(線維素)がフィブリンという線維に変わり、血小板の隙間を埋めて止血が完成します。このフィブリノゲンがどのくらいあるかを調べる検査です。
炎症や血栓症など、体のどこかに組織の変化が生じると、血液中にフィブリノゲンが増加しますから、感染症や心筋梗塞[3]の疑いがあるときに、この検査を行います。
フィブリノゲンの値が高い状態は、血液が固まりやすく、心筋梗塞[3]や脳梗塞などの血栓ができる病気[4]の危険が高いことも示します。妊娠中や経口避妊薬を服用していると高くなります。
フィブリノゲンの値が低いと、血液が固まりにくく出血が止まりにくいことがわかります。フィブリノゲンを消費して減らす原因になる血栓症が考えられます。
フィブリノゲンは肝臓でつくられるので、肝硬変などで肝機能が低下すると減少します。
血液を採取して、血漿部分に凝固因子であるトロンビンを加え、凝固する時間を調べます。また、免疫化学的量法で測定することもできます。
心臓病などの血栓症のために抗凝固剤を使用している人、妊娠中の人、経口避妊薬を飲んでいる人は、申し出てください。
高値の場合は、感染症などで炎症が起こっているか、心筋梗塞[3]や脳梗塞などの血栓症が起こっていることが考えられます。
低値の場合は、血栓症のあとで消費されたために低くなっているか、もしくはフィブリノゲンをつくる肝臓に障害があることをなどを疑います。
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