パロキセチン塩酸塩水和物(Paroxetine hydrochloride hydrate) [1]
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
- パキシル錠 (製薬会社:グラクソ・スミスクライン株式会社)
脳内の伝達物質(セロトニン)に作用し、抗うつ作用や抗不安作用を示し、憂うつな気持ち、不安、いらいら感、やる気がなくなる、食欲不振、不眠、突然激しい不安、強迫観念、人前での過度な不安や緊張などの症状を改善します。通常、うつ病[3]・うつ状態、パニック障害[4]、強迫性障害[5]、社会不安障害の治療に用いられます。
- うつ病[3]・うつ状態
通常、成人はパロキセチンとして1回20〜40mgを1日1回夕食後に服用します。1回10〜20mgから服用を始め、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量されますが、症状により1日40mgを超えない範囲で適宜増減されます。
- パニック障害[4]
通常、成人はパロキセチンとして1回30mgを1日1回夕食後に服用します。1回10mgから服用を始め、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量されますが、症状により1日30mgを超えない範囲で適宜増減されます。
- 強迫性障害[5]
通常、成人はパロキセチンとして1回40mgを1日1回夕食後に服用します。1回20mgから服用を始め、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量されますが、症状により1日50mgを超えない範囲で適宜増減されます。
- 社会不安障害
通常、成人はパロキセチンとして1回20mgを1日1回夕食後に服用します。1回10mgから服用を始め、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量されますが、症状により1日40mgを超えない範囲で適宜増減されます。
本剤は1錠中にパロキセチンとして5mgを含有します。
いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。効果が現れるのに通常2週間前後かかります。効果が現れても服用を続ける必要があります。
主な副作用として、吐き気、眠気、口渇、めまい、便秘、頭痛、食欲不振などが報告されています。
- セロトニン症候群
不安、興奮、手足の震え
- 悪性症候群
筋肉のこわばり、発汗、急激な発熱
- 錯乱、幻覚、せん妄、痙攣
考えがまとまらない、現実には存在しない物が見える、意識がうすれる
- 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
全身倦怠感、意識の低下、けいれん
- 肝機能障害
全身倦怠感、食欲不振、皮膚や結膜が黄色くなる