バルプロ酸ナトリウム(Sodium valproate)
- デパケンR錠 (製薬会社:協和発酵キリン株式会社)
作用と効果
- 抗てんかん剤、躁病・躁状態治療剤
脳内の抑制性神経伝達物質γ-アミノ酪酸(GABA)濃度を上昇させるほか、ドパミン濃度を上昇、セロトニン代謝を促進し、脳内の抑制系を活性化させ抗てんかん作用を示します。また、GABA神経伝達促進作用が抗躁作用へ寄与していると考えられています。
通常、各種てんかん、てんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性など)、躁病および躁うつ病の躁状態の治療に用いられます。 - 片頭痛治療剤
脳内の抑制性神経伝達物質γ-アミノ酪酸(GABA)を介して、片頭痛発作発現を抑えると考えられています。
通常、片頭痛の治療に用いられ、片頭痛の発作を防ぐ、もしくは軽くします。起こってしまった片頭痛発作を改善する薬ではありません。
用法・用量
- 抗てんかん剤、躁病・躁状態治療剤
通常、1日4~12錠(主成分として400~1,200mg)を1~2回に分けて服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください(絶対にかみくだかないでください)。
- 片頭痛治療剤
通常、1日4~8錠(主成分として400~800mg)を1~2回に分けて服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。ただし1日10錠(1,000mg)までとされています。必ず指示された服用方法に従ってください(絶対にかみくだかないでください)。
飲み忘れた場合は、発作(症状)を起こすおそれがあるので、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。1日1回服用の場合は、次回は、次の日の服用時間に飲んでください。1日2回服用の場合は、次の服用時間まで6時間程度あけてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
副作用
主な副作用として、傾眠・眠気、吐き気・嘔吐、体重増加・肥満、失調などが報告されています。
稀な副作用
- 劇症肝炎などの肝障害
全身がだるく食欲がない、吐き気、皮膚や白目が黄色くなる - 高アンモニア血症を伴う意識障害
全身がだるく食欲がない、傾眠傾向、ふらつき - 溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、血小板減少、顆粒球減少
全身がだるい、めまい、あざ - 急性膵炎
激しい腹痛、発熱、吐き気 - 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症
発熱、全身がだるく食欲がない、発疹
ジェネリック医薬品
- ハイセレニン錠
- ハイセレニン細粒
- サノテン錠
- セレブシロップ
- エピレナート錠
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初版日時: 2013-05-21 (火) 16:39:42
最終更新: 2013-05-21 (火) 16:46:55 (JST) (3954d) by seriza
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