チック症

分類

チック障害は以下のように分類されます。

• 一過性チック障害
  運動チックおよび音声チックの両方またはいずれか一方の症状が4週間以上12カ月未満持続する障害。
• 慢性チック障害
  運動チックと音声チックどちらか一方の症状が12カ月以上持続し、3カ月以上持続してチックが消失することがない障害。
  慢性運動性チック障害、慢性音声チック障害ともよばれる。
• トゥレット障害
  多種類の運動チックとひとつまたはそれ以上の音声チックが1年以上にわたり続く障害。
  トゥレット症候群は、強迫性障害や注意欠陥多動性障害を併発することがあります。

症状

ある限局した一定の筋肉群に、突発的、無目的に、しかも不随意に急速な運動や発声が起きます。

症状は、まばたき（瞬目）、首振り、顔しかめ、口すぼめ、肩上げなど上位の身体部位によく現れます。

• 運動性チック
  飛び跳ね、足踏み、足けりなど全身に及ぶ運動性チックといわれるものもあります。
• 発声チック
  咳払い、鼻ならし、叫びや単語を連発する発声チックといわれるものもあります。

原因

チックの中枢として脳の線状体の障害が発症の原因とする説があります。（身体因）
また、身体因と心因が相互に関係しあっていると考えられています。

診療科

• 小児科、心療内科

診断

チックは、症状から診断を行います。

治療法

チックの症状に注意を向けると症状が悪化するため、気にしないことが何よりも大事です。周囲があまり神経質にならないことが推奨されています。
多くの場合、チックは成長とともに改善します

罹患した著名人

• 北野 武　タレント
• 石原慎太郎　作家　元政治家
• 松田 宣浩(のぶひろ)　プロ野球選手
• 吉川晃司　歌手、俳優