抗パーキンソン剤
レボドパ、カルビドパとエンタカポンの配合剤です。レボドパは脳に移行してドパミンに変わり、不足しているドパミンを補い、パーキンソン病[3]の症状を改善します。
カルビドパとエンタカポンは、末梢でのレボドパの代謝酵素を阻害し、レボドパの脳内への移行を高めます。
通常、パーキンソン病[3]における症状の日内変動(ウェアリングオフ現象)の改善に用いられます。
通常、成人は1回1~2錠を服用します。症状により用量、服用回数が調節されますが、レボドパとして1日1,500mg、カルビドパとして1日150mg、エンタカポンとして1日1,600mg超えません。また、服用回数は1日8回までです。本剤は1錠中にレボドパ50mgを含有します。
必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついた時に出来るだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分飲んでください。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
急に飲むのを止めると高熱、筋肉のこわばりなどがあらわれるおそれがあります。
主な副作用として、ジスキネジー(舌を動かしたり出し入れする、絶えず噛むような口の動き)、便秘、着色尿、幻覚、吐き気、傾眠(うとうと状態)、貧血[8]、ジストニー(体や手足が意思に反して動く)、不眠症などが報告されています。
副作用 | 5%以上 | 1~5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | 貧血[8] | ヘモグロビン減少、白血球数[12]減少、赤血球数[13]減少、白血球数[12]増加 | ヘマトクリット[14]減少、鉄欠乏性貧血[8] | 顆粒球数減少 |
肝胆道系 | - | AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加 | γ-GTP[15]増加- | - |
腎臓 | 着色尿 | 尿潜血陽性、頻尿、BUN上昇 | - | 尿閉、排尿異常 |
精神系 | 不眠症 | 悪夢、妄想 | 不安、病的性欲亢進、異常な夢 | 激越、精神病、衝動制御障害(病的賭博、リビドー亢進、性欲過剰等)、易刺激性、失見当識、自殺企図、ドパミン調節障害症候群 |
神経系 | ジスキネジー、ジストニー | 頭痛、浮動性めまい、体位性めまい、パーキンソニズム悪化(アップダウン現象等) | 味覚異常、運動過多、振戦 | 失神、回転性めまい、運動低下、オンオフ現象、精神的機能障害(記憶障害、認知症等)、感覚鈍麻 |
眼 | - | - | - | 霧視、視力障害 |
循環器・心臓 | - | - | - | 心拍数不整、動悸、不整脈[16]、虚血性心疾患(狭心症[17]、心筋梗塞[18]等) |
消化器 | 便秘、悪心 | 上腹部痛、下痢注3)、胃不快感、食欲不振、嘔吐、レッチング、消化不良、胃炎 | 腹痛 | 鼓腸、大腸炎、腹部不快感、嚥下障害、食欲減退、口内乾燥、腹部膨満、流涎過多、口内炎、胃腸出血 |
皮膚・皮下組織系 | - | - | 多汗症[19] | 発疹(紅斑性又は斑状丘疹状の皮疹)、蕁麻疹、紫斑、皮膚・毛髪・髭・爪・汗の変色注2)、脱毛症、血管浮腫 |
筋骨格系及び結合組織障害 | - | 関節痛、筋肉痛 | 背部痛、筋痙攣 | 筋痙縮 |
全身 | - | けん怠感、末梢性浮腫、口渇 | - | 疲労、無力症、歩行障害、胸痛、浮腫 |
その他 | - | CK(CPK)増加、LDH増加、ALP増加、血圧低下、起立性低血圧、高血圧[20]、体重減少、転倒 | 呼吸困難 | 細菌感染、尿路感染、血清鉄減少、血圧上昇、DNA抗体陽性、クームス試験陽性、ほてり、発声障害、唾液・痰・口腔内粘膜・便の変色 |
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