- エンパグリフロジン(Empagliflozin)
- 作用と効果
- 用法・用量
- 生活上の注意
- 副作用
- 一部同じ成分の医薬品
- ジェネリック医薬品
- 処方されたことがある著名人
エンパグリフロジン(Empagliflozin) [1]
ナトリウム依存性グルコース共輸送担体2(SGLT2)阻害薬 2型糖尿病[2]治療薬
- ジャディアンス錠 (製薬会社:製造販売元 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社/販売提携 日本イーライリリー株式会社)
腎臓においてグルコースを再吸収するSGLT2を阻害することにより、尿中のグルコース排泄量を増加させ、血糖[4]を低下させます。
通常、2型糖尿病[2]の治療に用いられます。
- ジャディアンス錠10mg
慢性心不全
ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る。
通常、成人は1回1錠(主成分として10mg)を1日1回、朝食前または朝食後に服用します。なお、効果が不十分な場合には、1回25mgを1日1回に増量されることがあります。
本剤は1錠中に主成分として10mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 2型糖尿病[2]
通常、成人にはエンパグリフロジンとして10mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら25mg1日1回に増量することができる。
- 慢性心不全
通常、成人にはエンパグリフロジンとして10mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。
生活上の注意 [6]
- 指示された食事療法や運動療法をきちんと守ってください。
- 多尿・頻尿がみられることがあり、これに伴い体液量が減少し、脱水になることがあります。適度な水分補給を心がけてください。
- 体重が減少することがあるので、過度の体重の減少に注意してください。
- 低血糖[4]症状を起こす事がありますので、高所作業や自動車の運転など危険を伴う作業を行う時は十分注意してください。
- 低血糖[4]症状が起こった時には十分量の糖分(砂糖、ブドウ糖、清涼飲料水など)をとるようにしてください。
- α-グルコシダーゼ阻害剤(糖分の吸収を遅らせる薬)と同時に服用中の方は、低血糖[4]症状が起こった時にはブドウ糖をとるようにしてください。
主な副作用として、頻尿、低血糖[4]、口渇、便秘などが報告されています。
重大な副作用 [8]
- 低血糖[4]
他の糖尿病[2]用薬(特にスルホニルウレア剤)との併用で低血糖[4]が報告されています。
脱力感、空腹感、冷汗
- 脱水
口渇、多尿・頻尿、血圧低下
- ケトアシドーシス
ケトアシドーシス(糖尿病[2]性ケトアシドーシスを含む)
- 腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症[9](敗血症[9]性ショックを含む)
寒気、発熱、脇腹・背部の痛み
副作用 | 5%以上 | 0.1~5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | - | 血液濃縮 | - |
腎臓 | - | 頻尿、多尿、排尿困難、尿量増加 | 尿意切迫 | - |
生殖系及び乳房 | - | 亀頭包皮炎、陰部そう痒症 | 外陰腟不快感、外陰腟そう痒症 | 亀頭炎 |
神経系 | - | めまい、味覚異常 | - | - |
消化器 | - | 便秘、腹部膨満 | - | - |
皮膚・皮下組織系 | - | そう痒症、発疹 | 湿疹、じん麻疹 | - |
代謝及び栄養 | - | 高脂血症 | 体液量減少 | - |
全身 | - | 口渇、空腹感 | - | - |
感染症 | - | 膀胱炎、尿路感染、無症候性細菌尿、外陰部腟カンジダ症 | トリコモナス症、細菌性腟炎、外陰部腟炎 | 腟モニリア症 |
臨床検査 | - | 体重減少 | 尿中ケトン体陽性、血中ケトン体陽性 | - |
一部同じ成分の医薬品 [11]
- トラディアンス配合錠AP/トラディアンス配合錠BP
処方されたことがある著名人 [14]
- 堀江貴文(ホリエモン、たかぽん) 実業家、著作家
糖尿病[2]を罹患していないが、2019年6月頃から予防を目的とした体重コントロールのため、自費診療で糖尿病[2]の治療薬「SGLT2阻害薬」を服用している。