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シスプラチン点滴静注 :: 医療 Wiki

illness:シスプラチン点滴静注

ページ内コンテンツ
  • シスプラチン(Cisplatin)
    • 作用と効果
    • 用法・用量
    • 生活上の注意
    • 副作用
      • 重大な副作用
      • その他の副作用
    • 同じ成分の医薬品

シスプラチン(Cisplatin) anchor.png[1]

抗悪性腫瘍剤

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作用と効果 anchor.png[3]

がん細胞のDNAの合成を阻害して、がん細胞の増殖を抑えます。
通常、頭頸部がん[4]食道がん[5]胃がん[6]胆道がん[7]、小細胞肺がん[8]、非小細胞肺がん[8]骨肉腫[9]、悪性骨腫瘍、悪性胸膜中皮腫[10]子宮頸がん[11]子宮体がん[12]卵巣がん[13]胚細胞腫瘍[14](精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍)、前立腺がん[15]、睾丸腫瘍、膀胱がん[16]、腎盂・尿管腫瘍、尿路上皮がん、再発・難治性悪性リンパ腫[17]、小児悪性固形がん、神経芽細胞腫[18]の治療に用いられます。

  • 以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
    悪性骨腫瘍、子宮体がん[12](術後化学療法、転移・再発時化学療法)、再発・難治性悪性リンパ腫[17]、小児悪性固形腫瘍(横紋筋肉腫、神経芽腫[18]、肝芽腫その他肝原発悪性腫瘍、髄芽腫 等)
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用法・用量 anchor.png[19]

通常、静脈内に点滴注射します。頭頸部がん[4]子宮頸がん[11]胚細胞腫瘍[14]前立腺がん[15]、睾丸腫瘍:通常、1日1回、5日間連続投与し、少なくとも2週間休薬します。これを1クールとし、投与を繰り返します。

  • 食道がん[5]胃がん[6]、小細胞肺がん[8]、非小細胞肺がん[8]骨肉腫[9]、悪性骨腫瘍、子宮体がん[12]卵巣がん[13]神経芽細胞腫[18]
    通常、1日1回投与し、少なくとも3週間休薬します。これを1クールとし、投与を繰り返します。
    胆道がん[7]:通常、1回60分かけて投与し、週1回投与を2週連続し、3週目は休薬します。これを1クールとし、投与を繰り返します。
  • 悪性胸膜中皮腫[10]
    通常、1日1回投与し、少なくとも20日間休薬します。これを1クールとし、投与を繰り返します。
  • 尿路上皮がん
    通常、1日1回投与し、4週間ごとに繰り返します。
    再発・難治性悪性リンパ腫[17]:通常、1日間持続投与し、少なくとも20日間休薬し、これを1クールとし、投与を繰り返します。または4日間連続持続投与し、少なくとも17日間休薬し、これを1クールとし、投与を繰り返します。
  • 小児悪性固形がん
    通常、1日1回投与し、少なくとも3週間休薬します。これを1クールとし、投与を繰り返します。もしくは、1日1回、5日間連続投与し、少なくとも2週間休薬します。これを1クールとし、投与を繰り返します。

腎臓を保護するため、この薬を注射する前と後に点滴で水分補給を行います。

吐き気を防止するため、あらかじめ吐き気止めの薬を投与する場合があります。

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生活上の注意 anchor.png[20]

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副作用 anchor.png[21]

主な副作用として、吐き気・嘔吐、食欲不振、全身倦怠感、脱毛、貧血[22]などが報告されています。

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重大な副作用 anchor.png[23]

  • 急性腎不全
    尿の出が悪くなる、血尿が出る
  • 骨髄抑制
    発熱、寒気、咳、鼻水が出る、めまい、貧血[22]、出血しやすい、血が止まりにくい
  • ショック、アナフィラキシー様症状
    唇や爪などが青紫色になる、胸や息が苦しくなる
  • 聴力低下・難聴、耳鳴
    高い音が聞こえにくい、耳鳴りがする
  • うっ血乳頭、球後視神経炎、皮質盲
    視力が低下する
  • 脳梗塞、一過性脳虚血発作
    意識の低下、手足のしびれ
  • 溶血性尿毒症症候群[24]
    出血しやすい、尿の出が悪くなる、皮膚に紫色の斑点ができる
  • 心筋梗塞[25]狭心症[26]、うっ血性心不全、不整脈[27]
    動悸、息切れ、胸が痛い、苦しい
  • 溶血性貧血[22]
    皮膚や白目が黄色くなる、めまいがする
  • 間質性肺炎[28]
    発熱、咳、胸や息が苦しくなる
  • 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
    尿の出が悪くなる、痙攣、意識障害
  • 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
    黄疸が出る
  • 消化管出血、消化性潰瘍、消化管穿孔
    激しい腹痛、下血
  • 急性膵炎
    上腹部の激痛
  • 血糖[29]糖尿病[30]
    口渇、多飲、多尿
  • 横紋筋融解症[31]
    手足の筋肉の痛み、脱力感、赤褐色尿
  • 白質脳症
    歩行時にふらつく、舌がもつれる、痙攣、目が見えにくくなる
  • 静脈血栓塞栓症[32]
    肺塞栓症、深部静脈血栓症等の静脈血栓塞栓症[32]があらわれることがある。
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その他の副作用 anchor.png[33]

副作用---頻度不明
肝臓---AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇、LDH上昇、ビリルビン上昇、γ-GTP[34]上昇
精神神経系---末梢神経障害(しびれ、麻痺等)、言語障害、頭痛、味覚異常、意識障害、見当識障害[35]、痙攣、レールミッテ徴候
循環器 心臓---心電図異常、レイノー様症状、動悸、頻脈
電解質[36]---血清ナトリウム、カリウム、クロール、カルシウム、リン、マグネシウム等の異常、テタニー様症状
消化器---悪心・嘔吐、食欲不振、下痢、口内炎、イレウス、腹痛、便秘、腹部膨満感、口角炎
皮膚・皮下組織系---脱毛、そう痒、色素沈着、紅斑
過敏症---発疹、ほてり
その他---全身倦怠感、発熱、眩暈、疼痛、全身浮腫、血圧低下、吃逆、高尿酸血症[37]、胸痛、脱水、注射部位反応(発赤、腫脹、疼痛、壊死、硬結等)、血圧上昇
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同じ成分の医薬品 anchor.png[38]


Last-modified: 2019-04-09 (火) 11:00:54 (JST) (1836d) by kondo