- ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)製剤
- 作用と効果
- 用法・用量
- 生活上の注意
- 副作用
- ジェネリック医薬品
ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)製剤 [1]
抗悪性腫瘍剤 ヒト化抗ヒトPD-1モノクローナル抗体
- キイトルーダ点滴静注 (製造販売元 製薬会社:MSD株式会社)
- 悪性黒色腫[3]
- 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌[4]
- 再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫[5]
- がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌
- がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)
- 根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
- 再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌[6]
- 根治切除不能な進行・再発の食道癌[7]
- 治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌
- PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌[8]
- 悪性黒色腫[3]
通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。ただし、術後補助療法の場合は、投与期間は12ヵ月間までとする。
- 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌[4]、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫[5]、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発のMSI-Highを有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌[6]、治癒切除不能な進行・再発のMSI-Highを有する結腸・直腸癌
通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。
- 根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
アキシチニブとの併用において、通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。
- 根治切除不能な進行・再発の食道癌[7]
フルオロウラシル及びシスプラチンとの併用において、通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。がん化学療法後に増悪したPD-L1陽性の根治切除不能な進行・再発の食道扁平上皮癌に対しては、本剤を単独投与することもできる。
- PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌[8]
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。
- 根治切除不能な悪性黒色腫[3]
- 本剤2mg/kgを3週間間隔で投与
主な副作用は、そう痒症、斑状丘疹状皮疹、倦怠感
- 本剤10mg/kgの2週間間隔投与
疲労、下痢、発疹、そう痒症、無力症、及び悪心
- 本剤10mg/kgの3週間間隔投与
疲労、下痢、そう痒症、発疹、関節痛、悪心、無力症、尋常性白斑[12]
- PD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌[4]
- 本剤200mgを3週間間隔で投与
主な副作用は、下痢、疲労、発熱
- 本剤2mg/kgを3週間間隔で投与
疲労、食欲減退、悪心
- 本剤10mg/kgの3週間間隔投与
疲労、発疹
- 再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫[5]
主な副作用は、甲状腺機能低下症[13]、発熱
- がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌
主な副作用は、そう痒症、疲労、悪心
- 間質性肺疾患
- 大腸炎、重度の下痢
持続する下痢、腹痛、血便等の症状
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑
- 類天疱瘡
水疱、びらん等
- 肝機能障害、肝炎
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP[16]、Al-P、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害、肝炎があらわれることがある。
- 腎障害
腎不全、尿細管間質性腎炎等の腎障害があらわれることがある。
- 膵炎
- 筋炎、横紋筋融解症[21]
筋力低下、筋肉痛、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等
- 脳炎、髄膜炎[23]
- 重篤な血液障害
免疫性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血[24]、赤芽球癆、無顆粒球症 等の重篤な血液障害があらわれることがある。
- 血球貪食症候群
- 結核
- Infusion reaction
副作用 | 10%以上 | 1~10%未満 | 1%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | 貧血[24] | 好中球減少、血小板減少、白血球減少、リンパ球減少、発熱性好中球減少症 | 好酸球増加症 | - |
内分泌 | - | 血中TSH増加 | 血中TSH減少 | - |
腎臓 | - | 血中クレアチニン[26]増加、蛋白尿 | - | - |
精神神経系 | - | 味覚異常、頭痛、浮動性めまい、末梢性感覚ニューロパチー、錯感覚 | 不眠症、嗜眠 | - |
眼 | - | 流涙増加、眼乾燥 | 霧視、ぶどう膜炎、虹彩毛様体炎、虹彩炎 | フォークト・小柳・原田症候群 |
耳 | - | - | 耳鳴 | - |
血管 | - | 高血圧[27] | ほてり、潮紅 | - |
呼吸器 | - | 呼吸困難、咳嗽、発声障害 | 鼻出血、しゃっくり、口腔咽頭痛、労作性呼吸困難、胸水、鼻漏 | - |
消化器 | 悪心、下痢 | 嘔吐、便秘、口内炎、口内乾燥、腹痛、上腹部痛、消化不良 | 口腔内痛、嚥下障害、胃炎、腹部膨満 | - |
皮膚・皮下組織系 | そう痒症、発疹 | 脱毛症、皮膚乾燥、斑状丘疹状皮疹、手掌・足底発赤知覚不全症候群、尋常性白斑[12]、紅斑、湿疹 | ざ瘡様皮膚炎、皮膚炎、そう痒性皮疹、皮膚色素減少、全身性そう痒症、じん麻疹、斑状皮疹、皮膚病変、寝汗、乾癬、多汗症[28]、光線過敏性反応、丘疹、毛髪変色 | - |
代謝及び栄養 | 食欲減退 | 低マグネシウム血症、低ナトリウム血症、低カリウム血症、高血糖[20] | 低リン酸血症、脱水、低カルシウム血症、高カリウム血症、高トリグリセリド血症、高尿酸血症[29]、血中コレステロール増加 | - |
筋骨格系及び結合組織障害 | - | 関節痛、筋肉痛、四肢痛、背部痛、筋痙縮 | 筋骨格痛、関節炎、筋力低下、骨痛、筋骨格硬直 | - |
全身 | 疲労 | 無力症、発熱、粘膜の炎症、末梢性浮腫、倦怠感、悪寒、インフルエンザ様疾患 | 胸痛、疼痛 | - |
感染症 | - | - | 肺炎[30]、結膜炎、口腔カンジダ症、上気道感染 | - |
その他 | - | 体重減少 | 体重増加、サルコイドーシス[31] | - |
臨床検査 | - | ALT(GPT)増加、AST(GOT)増加、Al-P増加、体重減少、血中ビリルビン増 | 血中クレアチニン[26]増加、LDH増加、血中甲状腺刺激ホルモン減少、血中甲状腺刺激ホルモン増加、リンパ球数減少、好中球数減少 | - |