抗てんかん[2]剤
興奮性神経系の前シナプスでカルシウムの流入を抑制し、神経伝達物質の遊離を抑え、また、脳内GABA量を増加させ、GABA神経機能を維持・増強させるという2種の働きで、抗けいれん作用を示します。 通常、他の薬と併用して、てんかん[2]の部分発作の治療に用いられます。
通常、成人及び13歳以上の小児にはガバペンチンとして初日1日量600mg、2日目1日量1200mgをそれぞれ3回に分割経口投与する。3日目以降は、維持量として1日量1200mg~1800mgを3回に分割経口投与する。
なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は2400mgまでとする。
通常、3~12歳の幼児及び小児にはガバペンチンとして初日1日量10mg/kg、2日目1日量20mg/kgをそれぞれ3回に分割経口投与する。3日目以降は維持量として、3~4歳の幼児には1日量40mg/kg、5~12歳の幼児及び小児には1日量25~35mg/kgを3回に分割経口投与する。
症状により適宜増減するが、1日最高投与量は50mg/kgまでとする。
なお、いずれの時期における投与量についても、成人及び13歳以上の小児での投与量を超えないこととする。
副作用 | 3%以上 | - | 3%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | - | 白血球数[6]減少、白血球数[6]増加、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット[10]減少、好中球数減少、好塩基球数増加、単球数増加、好酸球数増加、血小板数[11]減少 | - |
肝臓 | - | - | AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、Al-P増加、γ-GTP[12]増加 | - |
生殖系及び乳房 | - | - | 尿失禁、尿蛋白増加、勃起機能不全 | 性欲変化、射精障害、無オルガズム症 |
精神神経系 | 傾眠、浮動性めまい、頭痛 | - | 痙攣、てんかん[2]増悪、失調、会話障害、感覚減退、記憶障害、振戦、体位性めまい、易刺激性、錯乱状態、神経過敏、不眠、不安、感情不安定、激越、攻撃性、チック | 運動障害、幻覚、ミオクローヌス、意識消失 |
眼 | 複視 | - | 眼振、眼の異常感、霧視 | 弱視、視覚異常 |
循環器 心臓 | - | - | 高血圧[13]、動悸 | - |
消化器 | - | - | 悪心、嘔吐、上腹部痛、食欲減退、食欲不振、便秘、消化不良、下痢、流涎過多、食欲亢進 | - |
皮膚・皮下組織系 | - | - | 脱毛、発疹、湿疹、蕁麻疹、そう痒 | 多形紅斑 |
その他 | CK(CPK)増加、サイロキシン減少、抗核因子陽性 | - | 倦怠感、関節痛、胸痛、発熱、無力症、顔面浮腫、回転性めまい、呼吸困難、背部痛、体重増加、鼻炎、耳鳴、異常歩行、LDH増加、尿酸減少、血糖[14]増加、血糖[14]減少、転倒・転落、鼻咽頭炎 | 血管浮腫、浮腫、膵炎、低ナトリウム血症 |
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