DNAの塩基配列に依存しない遺伝子の調節機構をエピジェネティクスと呼ぶ。
エピジェネティック(エピジェネティクスの形容詞形)とは、DNA配列の変化を伴わないで遺伝子発現を制御・伝達する仕組みおよびその学術分野のことです。
がん細胞にはジェネティックな遺伝子異常に加えて、様々なエピジェネティックな異常が蓄積しているといわれています。
エピジェネティクスの分子基盤は、DNAのメチル化やヒストンのメチル化/アセチル化によりゲノムの特定領域に可逆的につけられた「目印」であり、このメチル化やアセチル化の情報はしばしばエピゲノム[2]と呼ばれる。