抗悪性腫瘍剤・ALK阻害剤
がん細胞の増殖に必要なALK融合タンパクの働きを選択的に抑えることにより、がん細胞の増殖を抑えます。
アレセンサは、薬剤を脳から能動的に排出するポンプである血液脳関門で認識されないため、中枢神経系においても活性があり、脳転移に対しても有効性が確認されています。
食事の影響を避けるため、空腹時(目安:食事の2時間後以降、次の食事の1時間以上前)に飲むのが望ましいです。
この薬により重篤な副作用があらわれることがあるので、注意すべき点などについて十分理解できるまで説明を受けてください。この薬により間質性肺疾患があらわれることがあるので、胸部CT検査などが行われます。また、必要に応じて、肺の機能検査なども行われることがあります。
この薬により肝機能障害や血液障害(好中球減少、白血球減少など)があらわれることがあるので、この薬の使用中は定期的に血液検査が行われます。妊娠する可能性のある人は避妊してください。
主な副作用は、便秘、味覚異常、発疹、血中ビリルビン増加、AST(GOT)増加、血中CK(CPK)増加、血中クレアチニン増加
副作用 | 15%以上 | 5~15%未満 | 5%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | 血小板数減少 | 貧血 | リンパ球数減少 | - |
肝臓 | 血中ビリルビン増加、AST(GOT)増加 | ALT(GPT)増加、血中Al-P増加 | 硬化性胆管炎、LDH増加 | - |
腎臓 | 血中クレアチニン増加 | - | 腎機能障害 | - |
神経系 | 味覚異常 | 頭痛 | 末梢性ニューロパチー、不眠症、傾眠 | - |
眼 | - | - | 眼乾燥、結膜炎、麦粒腫、黄斑症 | - |
循環器 心臓 | - | - | 徐脈、心電図T波逆転 | - |
呼吸器 | - | 上気道感染 | 咳嗽、肺炎、肺感染、気胸 | - |
消化器 | 便秘 | 口内炎、悪心、下痢 | 胃腸炎、嘔吐、歯周病、腹痛 | - |
皮膚・皮下組織系 | 発疹 | - | 皮膚乾燥、ざ瘡様皮膚炎、爪の障害、爪囲炎、手掌・足底発赤知覚不全症候群、そう痒症、湿疹、光線過敏症 | - |
筋骨格系及び結合組織障害 | - | 筋肉痛 | 関節痛、筋痙縮 | - |
その他 | 血中CK(CPK)増加 | けん怠感、浮腫 | 血中トリグリセリド増加、発熱、疲労、中耳炎、膀胱炎、回転性めまい、高尿酸血症、食欲減退、血中ブドウ糖増加、血中マグネシウム減少、細菌性前立腺炎、腫瘍出血、高リン酸塩血症 | - |