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概要
大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる状態が、アルコール依存症です。その影響が精神面にも、身体面にも表れ、仕事ができなくなるなど生活面にも支障が出てきます。またアルコールが抜けると、イライラや神経過敏、不眠、頭痛・吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈・動悸などの離脱症状が出てくるので、それを抑えるために、また飲んでしまうといったことが起こります。
アルコール依存症は「否認の病」ともいわれるように、本人は病気を認めたがらない傾向にあります。いったんお酒をやめても、その後に一度でも飲むと、また元の状態に戻ってしまうので、強い意志で断酒をする必要があります。
症状
アルコールへの精神的な依存
アルコール依存症への精神的な依存とは、強い飲酒欲求とそれに基づくコントロールのきかない飲酒で特徴づけられます。
具体的には次のような症状がよく見られます。
- お酒を飲むべきでない時にも「飲みたい」と強く思う
- 飲む前に思っていた量より、飲み始めるとつい多く飲んでしまう
- いつも手元にお酒がないと落ち着かない
- 数時間ごとに飲酒する「連続飲酒」をする
アルコールへの身体的な依存がある
アルコールがいつも体内にある状態が続くと、脳はそれが普通の状態だと認識し、アルコールが抜けてくると、様々な不快な症状が出ます。
- 酔いがさめると、次のような離脱症状(禁断症状)が出る
- 手のふるえ、多量の発汗、脈が早くなる、高血圧、吐き気、嘔吐、下痢、イライラ、不安感、うつ状態、幻聴、幻覚
- 離脱症状を抑えるために飲んでしまう
体に現れるダメージ
肝炎や脂肪肝、膵炎などの疾患や、生活習慣病、果ては消化器系のがんなどの背景にアルコール依存症がある場合があります。世界保健機関(WHO)によると、アルコール依存症は60以上もの病気や外傷の原因になると指摘されています。
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初版日時: 2013-05-24 (金) 14:38:44
最終更新: 2013-05-24 (金) 15:33:32 (JST) (3983d) by seriza
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