- ファビピラビル(favipiravir)
- 作用と効果
- 用法・用量
- 使用上の注意
- 生活上の注意
- 副作用
- 妊婦、産婦、授乳婦等への投与
- ジェネリック医薬品
ファビピラビル(favipiravir) [1]
抗インフルエンザウイルス薬・RNAポリメラーゼ阻害剤
- アビガン錠 (製薬会社:製造販売元 富士フイルム富山化学株式会社)
- 薬価
200mg/錠 円
- 2020年3月28日
安倍首相は、インフルエンザ薬「アビガン錠」について、新型コロナウイルス感染症の治療薬としての正式承認に向け、治験プロセスを開始する考えを示す。
- 2020年3月31日
富士フイルム富山化学は、抗インフルエンザ薬「アビガン」を新型コロナウイルスの感染者に投与し、治療効果と安全性を確認する臨床試験(治験)を開始したと発表する。
- 2020年10月16日
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に係る効能・効果などを追加する製造販売承認事項一部変更承認申請を厚生労働省に行う。
アり得ないヴィ(ビ)ールスにガンガン効果を期待する
ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害することでウイルスの増殖を防ぐ作用がる。
新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症
但し、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効または効果不十分なものに限る。
通常、成人にはファビピラビルとして1日目は1回1600mgを1日2回、2日目から5日目は1回600mgを1日2回経口投与します。総投与期間は5日間とします。
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性へは投与回避すること、投与中と投与後7日間は避妊措置を行う等の安全対策が必要です。
主な副作用は、血中尿酸[7]増加、下痢、好中球数減少、AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加
- 異常行動
因果関係は不明であるものの、インフルエンザ罹患時には、転落等に至るおそれのある異常行動 (急に走り出す、徘徊する等) があらわれることがある。
重大な副作用(類薬) [11]
- ショック、アナフィラキシー
- 肺炎[12]
- 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
- 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
- 急性腎障害
- 白血球減少、好中球減少、血小板減少
- 精神神経症状(意識障害、譫妄、幻覚、妄想、痙攣等)
- 出血性大腸炎
副作用 | 1%以上 | 0.5~1%未満 | 0.5%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | 好中球数減少、白血球数[14]減少 | - | 白血球数[14]増加、網状赤血球数[15]減少、単球数増加 | - |
肝臓 | AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、γ-GTP[16]増加 | - | 血中ALP増加、血中ビリルビン増加 | - |
肝胆道系 | - | - | - | - |
呼吸器・胸郭および縦隔障害 | - | - | 喘息、口腔咽頭痛、鼻炎、鼻咽頭炎 | - |
消化器 | 下痢 | 悪心、嘔吐、腹痛 | 腹部不快感、十二指腸潰瘍、血便排泄、胃炎 | - |
過敏症 | - | 発疹 | 湿疹、そう痒症 | - |
代謝及び栄養 | 血中尿酸[7]増加、血中トリグリセリド増加 | 尿中ブドウ糖陽性 | 血中カリウム減少 | - |
その他 | - | - | 血中CK(CPK)増加、尿中血陽性、扁桃腺ポリープ、色素沈着、味覚異常、挫傷、霧視、眼痛、回転性めまい、上室性期外収縮- | - |
妊婦、産婦、授乳婦等への投与 [17]
- 胎児に奇形が生じる副作用があるため、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与することはできない。
- 授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させなければならない。