ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体
インターロイキン6(IL-6)の働きを抑えることにより、関節リウマチ[4]に伴う関節の痛みやはれおよび全身症状を改善し、関節破壊の進行を防ぎます。
1.血清中トシリズマブ濃度が維持されない状態で投与を継続すると、抗トシリズマブ抗体が発現する可能性が高くなるため、用法・用量を遵守すること。
2.1回に本剤の全量を使用すること。
3.本剤の投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督のもとで投与を行うこと。また、本剤による治療開始後、医師により適用が妥当と判断された患者については、自己投与も可能である。
4.注射部位反応が報告されているので、投与毎に注射部位を変えること。
主な副作用は、上気道感染、コレステロール増加、LDL増加、注射部位反応、トリグリセリド増加、発疹、ALT(GPT)上昇などが報告されています。
副作用 | 10%以上 | 1~10%未満 | 1%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | 貧血[14]、好酸球数増加、フィブリノゲン[15]減少、リンパ球数減少、好中球数増加 | 白血球数[16]増加、リンパ節炎 | フィブリン分解産物〔FDP、Dダイマー〕増加、ヘモグロビン減少、リンパ節腫脹、ヘマトクリット[17]減少、赤血球数[18]減少、TAT増加 |
肝臓 | - | ALT(GPT)上昇、γ-GTP[19]上昇、AST(GOT)上昇、肝機能異常、ビリルビン増加、Al-P上昇、脂肪肝、胆石症 | - | - |
泌尿器 | - | 膀胱炎、尿中赤血球陽性、尿蛋白、尿路感染 | 腎盂腎炎、尿糖[20]、頻尿 | BUN増加、腎結石、NAG増加、尿中白血球陽性 |
生殖系及び乳房 | - | 腟感染 | 性器出血 | 子宮頚管ポリープ |
精神・神経系 | - | 頭痛、浮動性めまい、不眠症 | 感覚減退、末梢性ニューロパシー | - |
眼 | - | 結膜炎、結膜出血 | 眼乾燥、麦粒腫、霰粒腫、眼瞼炎、硝子体浮遊物、網膜出血 | 白内障 |
耳 | - | 中耳炎、眩暈 | 外耳炎、耳鳴、突発難聴 | 耳不快感 |
循環器・心臓 | - | 高血圧[21]、血圧上昇 | 上室性期外収縮、心室性期外収縮、ST部分下降、ST部分上昇、血圧低下 | 動悸、T波逆転、T波振幅減少、T波振幅増加 |
呼吸器 | 上気道感染〔鼻咽頭炎、上気道炎等〕(53.8%) | 副鼻腔炎、気管支炎、咽喉頭疼痛、咳嗽、鼻炎 | 鼻漏、胸膜炎、喘息 | 咽頭不快感、喀血、咽頭紅斑、鼻出血、気管支拡張症、鼻閉 |
消化器 | - | 胃腸炎、口内炎、下痢、腹痛、便秘、口唇炎、嘔吐、逆流性食道炎、胃・腸ポリープ、痔核、腹部不快感、悪心、歯周病、齲歯 | 腹部膨満、胃潰瘍、消化不良、食欲不振、舌炎 | 急性膵炎、口渇、歯痛 |
皮膚・皮下組織系 | - | 発疹〔湿疹、痒疹、丘疹等〕、そう痒症、爪感染、皮膚感染、蕁麻疹、紅斑、白癬、角化症、脱毛症、皮下出血、皮膚乾燥 | 嵌入爪、水疱、皮膚潰瘍 | 皮膚嚢腫、ざ瘡 |
代謝及び栄養 | コレステロール増加(18.3%)、LDL増加、トリグリセリド増加、高脂血症、HDL増加、高コレステロール血症、CK(CPK)上昇、LDH上昇 | 血中尿酸[22]増加、糖尿病[23]増悪、血清フェリチン[24]減少、血中リン減少 | 高トリグリセリド血症、総蛋白減少、血中カリウム減少、血糖[25]増加、血中リン増加、血中カルシウム減少 | |
筋骨格系及び結合組織障害 | - | 背部痛 | 関節痛、筋痛〔筋痛、肩こり〕、骨粗鬆症、頚部痛、骨密度減少 | 四肢痛、若年性関節炎増悪 |
抵抗機構 | - | ヘルペスウイルス感染、インフルエンザ | 口腔カンジダ症、耳下腺炎 | 創傷感染 |
その他 | - | 注射部位反応〔紅斑、そう痒感、腫脹、出血、血腫、疼痛等〕、体重増加、発熱、アレルギー性鼻炎、膿瘍、浮腫、季節性アレルギー、胸痛 | 倦怠感、発汗障害、気分不良、胸部不快感 | 免疫グロブリンG減少、悪寒、血栓性静脈炎、リウマチ因子陽性、DNA抗体陽性、抗核抗体[26]陽性、潮紅、ほてり、CRP増加 |
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