γ-GTPはタンパク質を分解する酵素で腎臓にもっとも多く、次いで膵臓、肝臓、脾臓、小腸などに含まれています。細胞に障害があると出てきますが、腎臓の場合は尿に出るので、血液中に増えたときは、肝臓、膵臓、胆道系の病気[2]や異常が考えられます。
アルコール類を飲む人、特にアルコール性肝障害のある人に高く出やすく、アルコールによる肝障害を見つけ出す検査としてよく知られています。
肝臓病、急性肝炎[4]、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がん[5]、薬剤性肝障害などや胆石、がんなどで胆道が詰まった時、閉塞性黄疸、膵臓の病気[2]、心筋梗塞[6]などでも高値を示します。
たいてい、GOT・GPT[7]やアルカリホスファターゼ[8](ALP)など他の検査値にも異常がみられます。
γ-GTPはアルコールに敏感に反応し、毎日お酒を飲んでる人で高く出やすく、特にアルコールで肝臓が障害されるとたちまち異常値を示します。アルコール性肝障害の診断に特に重要な検査です。
血液を採取して調べます。
遠心分離器にかけて、血清部分を自動分析器で検出します。
前日にアルコールを飲んでいると高値に出ることがありますから、前日の飲酒は控えます。当日は、食事をせず、飲み物で喉をうるおす程度にしておきましょう。
基準値を超えている場合には、GOT・GPT[7]やロイシンアミノペプチダーゼ[12](LAP)、アルカリホスファターゼ[8](ALP)などの結果と合わせて検討することが大切でそれらも高値を示しているときは、肝臓病や閉塞性黄疸などが考えられます。
γ-GTPだけが高いときには、アルコールが原因の肝障害か膵臓の病気[2](膵炎や膵臓がん[13])が考えられます。この場合は、数日間禁酒した後、再検査します。それでも数値があまり下がらなければ、肝臓か膵臓が障害されている可能性が高くなります。
超音波検査、CT検査、アミラーゼ[14]検査など、肝臓と膵臓の精密検査を行います。
膵炎の場合も、γ-GTPだけが高くなりますが、上昇は軽度です。
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病院で血液検査の結果報告書を交付されたのですが、指標の意味が分からりませんでした。
先生(医師)には、「大丈夫。全然問題ありませんよ」と言われたものの、よく分からず、指標をネット検索してこちらに辿り着きました。
基準値も問題なく、健康であるらしいことが数値で裏付けられて、嬉しかったです。
有益な資料を公開していただき、ありがとうございました。
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