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人工多能性幹細胞 概要
人工多能性幹細胞は、iPS細胞 (induced pluripotent stem cells:人為的に多能性を持たせた幹細胞)、もしくは誘導多能性幹細胞といいます。
体細胞(主に線維芽細胞 皮膚・毛髪など)へ数種類の遺伝子(転写因子)を導入することにより、ES細胞(胚性幹細胞)*1に似た分化万能性(pluripotency)を持たせた細胞のことです。
iPS細胞の作製法
生体から得た細胞を培養します。 ウイルスベクターを用いて分化万能性の獲得に必要な遺伝子を導入します。
細胞を一旦集め、ES細胞の培養法に従い、フィーダー細胞の存在下、専用培地で培養する 遺伝子導入された細胞の一部がiPS細胞となり、ES細胞様のコロニーを形成します。
iPS細胞臨床研究
加齢黄斑変性に対する自家iPS細胞由来網膜色素上皮(RPE)シート移植に関する臨床研究
- 滲出型加齢黄斑変性のみが対象です。他の疾患には適応できません
- 安全性を確認する臨床研究です
- ゆがみが改善するなどの効果は可能性がありますが、視力の大幅な向上は難しいと思われます
- 実際の治療は2013年度を目処に開始します
- 臨床研究にあてはまるかどうか、主治医の紹介状が必要です
問い合わせ 神戸市立医療センター中央市民病院 先端医療センター病院
必要書類 加齢黄斑変性 iPS細胞臨床研究 診療情報提供書
iPS細胞臨床研究の前段階
- パーキンソン病
- 心不全に対する心筋の移植
心筋梗塞を起こさせたブタに、人のips細胞で作った心筋シートを貼りつける実験を行い、心機能の改善を確認できている。 - 脊髄損傷
- 網膜の視細胞や角膜の移植
人のiPS細胞から網膜色素上皮細胞を十分量作成する方法は完成しており、移植用網膜色素上皮細胞の品質管理の方法の整備、そして移植治療が安全であることを動物実験で確認している。 - 輸血用の血小板や赤血球
安全性は極めて高いといわれている。
血小板と赤血球には核がなく、輸血前に放射線を照射して細菌など核のある細胞を死滅させられる。そのため、iPS細胞で問題になっている奇形腫の発生を予防できる。
人のiPS細胞から血小板を作って、遺伝子操作で拒絶反応を起こさないようにしたマウスに輸血し、止血効果が確認されている。
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ぺージ名 : | iPS細胞 |
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初版日時: 2009-10-17 (土) 15:46:03
最終更新: 2013-12-13 (金) 14:08:55 (JST) (3758d) by kondo
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