体内に病原菌が入ってくると体に備わっている免疫機能は異物(抗原)に対して攻撃を加える抗体と呼ばれる物質をつくります。ところが、人によっては、自分の体の組織であるにもかかわらず異物と間違えてしまい、それに対する抗体をつくることがあります。その結果、自分の体の組織を攻撃されてしまう病気[2]を自己免疫疾患といいます。
膠原病[3]が代表的な自己免疫疾患で、関節リウマチ[4]もその一つです。リウマチ因子とは免疫グロブリン[5]のIgGを攻撃する自己抗体です。関節リウマチ[4]の患者では、リウマチ因子(RF)が高率に陽性と出るので、関節リウマチ[4](RA)を診断する検査として、リウマチ因子(RF)を調べるRAテストが行われます。
結果が陽性であれば、体のどこかに免疫異常が起こっていることが考えられます。特に関節リウマチ[4]の診断に重要な検査です。但し、この検査で陽性になっても何ら病気[2]のない人もいます。また、関節リウマチ[4]の患者でも20%の人は陰性と出ます。
血液を採取し、ラテックス粒子に抗体を吸着させ凝集反応を調べます。
食後、採血すると高値に出やすいので、検査前は食事を抜きます。
陰性または基準値内であれば一応正常とされますが、関節リウマチ[4]であっても20%の人は陰性と出ます。関節リウマチ[4]は関節に現れる症状が重要な診断基準になりますから、症状があれば、関節のX検査、血沈、CRP、抗核抗体[10]、補体価、貧血[11]の検査などを行って診断を下します。
陽性あるいは基準値を超えていれば免疫異常が考えられ、関節リウマチ[4]や膠原病[3]の可能性が高くなります。しかし、肝硬変、悪性腫瘍、感染症、稀に健康な人でも陽性に出ることがあります。
定量検査の数値の高い低いは、必ずしも病状の良し悪しを反映するわけではありません。むしろ数値の変化を見ることが大切で、著しい増加傾向を示したときには病気[2]の活動性が高まっていたり、悪性関節リウマチ[12]であることもあります。
病気[2]が改善されるとRF定数量も低下してくるので、経過観察や治療効果の判定にも利用されます。
関節リウマチ[4]、全身性エリテマトーデス[14](SLE)、全身性強皮症[15](SSc)などの膠原病[3]、肝硬変、慢性肝炎、感染症など。
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