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血清ビリルビン :: 医療 Wiki

illness:血清ビリルビン

ページ内コンテンツ
  • 血清総ビリルビン(間接ビリルビン・直接ビリルビン) 
    • 何がわかるのか
    • どのような検査か
    • 検査を受ける時の注意
    • 検査結果の判定
    • 異常な場合に疑われる病気

血清総ビリルビン(間接ビリルビン・直接ビリルビン)  anchor.png[1]

血液中にある赤血球には寿命があり、毎日すこしづつ壊されています。赤血球中にあるヘモグロビンは分解されて、ヘムとグロビンと呼ばれる物質になり、ヘムは酵素の働きでビリルビンに変わり、グロビンはタンパク質として再利用されます。

こうしてつくられたビリルビンは間接ビリルビンといわれ、肝臓に運ばれて直接ビリルビン(抱合ビリルビン)につくり変えられて胆道から排泄されます。ビリルビンは胆汁の黄色のものとなるので胆汁色素ともいわれ、便の色もビリルビンによるものです。
この間接ビリルビンと直接ビリルビンを合わせて血清総ビリルビンといいます。 

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何がわかるのか anchor.png[2]

胆石や胆道系の癌などで胆道が詰まって胆汁が排泄されなくなったり(閉塞性黄疸)、 急性肝炎[3]や慢性の肝臓病が悪化してビリルビンの処理能力が著しく低下する(肝性黄疸)と、ビリルビンが血液中に増加します。
また、大量出血や肺血症などで赤血球が大量に破壊されると、ビリルビンがたくさん生じ(溶血清黄疸)、血液中に増加します。血液中のビリルビンが増えると皮膚や目白が黄色くなる黄疸が出たり、ビリルビンが尿に排泄されて尿が茶褐色になったり、ビリルビンが腸管に出ないため便が白っぽくなるなどの症状もみられます。

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どのような検査か anchor.png[4]

血液を採取して調べます。酵素を用いて調べる方法と試薬を用いて調べる方法があります。検査では総ビリルビン(抱合ビリルビン)と直接ビリルビンを調べ、その差から間接ビリルビンを算出します。

  • 基準値
    • 総ビリルビン0.2~1.0mg/dl
    • 直接ビリルビン0.0~0.3mg/dl
    • 間接ビリルビン0.1~0.8mg/dl
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検査を受ける時の注意 anchor.png[5]

激しい運動で数値が上昇しますので、検査前日から激しい運動は控えてください。

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検査結果の判定 anchor.png[6]

総ビリルビン値が2mg/dlを超えると、目白が黄色くなってくるので黄疸がわかります。さらに増加すると皮膚まで黄色くなってきます。同時に尿も茶褐色になります。直接ビリルビンと間接ビリルビンを調べて、直接ビリルビンが多ければ閉塞性黄疸か肝性黄疸、間接性ビリルビンが多ければ溶血清黄疸ということがわかります。

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異常な場合に疑われる病気[7] anchor.png[8]


Last-modified: 2013-06-25 (火) 17:59:48 (JST) (3950d) by seriza