甲状腺ホルモン不応症(Resistance to Thyroid Hormone:RTH)とは、十分な量の甲状腺ホルモン[2]が体の中にあるにもかかわらず、ホルモンの働きが鈍くなる病気[3]である。
男女による因子保有及び発症率の差はほとんどない。 現在日本では150人近い患者がいると言われている。
どの病態をとっても、甲状腺が大きくなる傾向があり、甲状腺機能低下症[4]や甲状腺機能亢進症[5]の症状がみられることがある。ひどい場合には難聴になったり、注意力が低下するなどの精神障害をともなうこともあるため、注意が必要である。
多くは、甲状腺機能亢進症[5]と同じように脈拍数が増えて、動悸(心臓がドキドキする)が起こります。
無症状である事もあれば、甲状腺機能亢進症[5]、甲状腺機能低下症[4] と同じ症状を呈する事もある。
甲状腺はやや肥大する事が多い。 このため、最初は「甲状腺腫」として経過観察する事が多い。
重度例の場合、難聴・注意力が低下するなどの精神障害をともなうことがある。
甲状腺ホルモン[2]は、細胞の核の中にある甲状腺ホルモン[2]受容体という特別な蛋白質に結合することによって体内で働きます。
甲状腺ホルモン[2]受容体にはα型とβ型の2種類がありますが、その分布する割合は臓器により異なっています。心臓や脳ではα型が、肝臓や脳下垂体[7]ではβ型が主な甲状腺ホルモン[2]受容体として働いています。この病気[3]は、β型受容体の働きが悪くなっていることが原因です。
甲状腺機能検査のみであれば、一般内科でも実施可能。 検査結果に明らかな異常が見られた場合、甲状腺・代謝・内分泌専門内科での管理を続ける事が望ましい。
狭義で言えば、単なるTSH不適切分泌症候群(SITSH)や下垂体[7]腫瘍との鑑別が重要となる。
基本的には、バセドウ病[12](甲状腺機能亢進症[5])、橋本病[13](慢性甲状腺炎)と同じ合併症が発生する。
基本的には対症療法が主となるが、実際に薬を処方される事はあまり多くない。
甲状腺機能亢進症[5]及び甲状腺機能低下症[4]に対する治療の副作用と同様であると考えられるが、実際に反応している甲状腺ホルモン[2]量と見かけのホルモン量が全く異なる病態であり、代謝を頼りとした治療となるため、単なる甲状腺機能亢進症[5]、甲状腺機能低下症[4]の治療の副作用よりもはるかに重い副作用が出る事があることに注意したい。
基本的には、対症療法と経過観察が主となります。
甲状腺が腫れて血液中の甲状腺ホルモン[2]が増加しているという理由で、バセドウ病[12]と間違えられ、誤った治療を受けないことが大切です。
本症の大部分は遺伝子異常に基づく疾患であるため、原因に対する治療法はなく対症療法を必要に応じて行う。
全身型の多くは甲状腺機能正常のことが多く、その場合は治療の必要はない。甲状腺機能低下症[4]状を呈する場合は甲状腺ホルモン[2]の補充を行う。
必要量は症例ごとに異なるので少量から投与を開始し、末梢代謝機能を表す指標をモニターしながら至適維持量を決定する。 下垂体[7]型の場合が難しい問題を含んでいる。
下垂体TSH産生腫瘍が除外されれば、甲状腺機能亢進症[5]に対する積極的治療が必要であるが、抗甲状腺剤の投与により甲状腺ホルモン[2]レベルを低下させるとTSH分泌は更に促進され甲状腺腫の増大、TSH産生細胞の過形成から腺腫形成へ進展する可能性がある。
理論的には、TSH分泌を低下させることにより、甲状腺ホルモン[2]レベルを下げるべきである。TSH分泌を抑制する薬剤としてドーパミン作働薬のブロモクリプチン、ソマトスタチン[29]誘導体[30]、Triac(T3誘導体)などが試みられているが、まだ治療法の確立には至っていない。
無症状の状態であっても、薬で甲状腺ホルモン[2]の分泌量を制御できない事が多いため、麻酔や外部刺激による甲状腺クリーゼ(命に関わる急性甲状腺機能亢進症[5])が起こる確率が正常な人間より高いと言われている。しかし、定期的な管理を行うことにより出産は可能である。
(This host) = https://www.joy-mix.com
投稿一覧
投稿ツリー
Re: 甲状腺ホルモン不応症 (あい, 2013/6/10 11:23)
Re: 甲状腺ホルモン不応症 (Chichi, 2013/7/5 23:44)
甲状腺亢進症 (lala, 2015/6/12 18:30)
はじめまして。
貧血の血液検査の結果をもらった後、家で甲状腺の異常値に気付いて、悩んでいます。
TSH:0.086, F-T4:0.49, F-T3:3.9 TRAb:67.4%,ALP:931
どのサイトを見ても、私の数値は矛盾があり、いまいちよく分かりません。甲状腺専門医の予約も1か月以上先しか取れませんでした。バセドウ病の可能性が高いのか、橋本病の可能性が高いのか、こういう混在した値はどの可能性が高いのでしょうか。自覚症状は両方あります。
初めまして。病院行きました?
今日、私も甲状腺ホルモン不応症と診断されました。
6歳とお腹に5ヶ月の子がいる身でとても不安でしたが大阪府の池田市民病院の内分泌科の先生が小回りのきく先生で不安は和らぎました。セカンドオピニオンで神戸の隈病院も行きましたが予約なしでも一日で検査〜診断までしてもらいよかったですよ
薬の副作用ということのようですがまったくわかりません。
今日の検査でTSHレセプター抗体(第3世代)10.0
TSH0.01以下 FT35.1 FT41.9 このような
結果です。なんか月前はあまりお薬を飲まない時は良くなっている
と言われその後少し高くなったこのまま薬の副作用で肝臓が悪くなると言われもう少し様子を見て(今回薬ヨウ化カリウム丸毎日1粒
プロパジール一日おきに1粒翌日は2粒とコウゴに飲む)
という事でだめなら手術と言われました。
出来れば手術したくなくどうにかなりませんか?
重症筋無力症で眼筋型のようです。
よろしくお願いします。
お気軽に投稿してください。一言でもどうぞ。病気の治療、薬の副作用のことなど。