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ラニビズマブ(遺伝子組換え)(Ranibizumab genetical recombination)
眼科用VEGF阻害剤(ヒト化抗VEGFモノクローナル抗体Fab断片)
VEGF:vascular endothelial growth factor (血管内皮増殖因子)
- ルセンティス硝子体内注射液 (製薬会社:ノバルティス ファーマ株式会社)
作用と効果
中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症
脈絡膜新生血管の発生と成長に関わっているVEGF(血管内皮増殖因子)を阻害することにより、脈絡膜新生血管を萎縮・消失させ、その結果低下していた視力を改善させます。
通常、中心窩脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症の治療に用いられます。
網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
網膜の血管からの血液成分の漏れに関わっているVEGF(血管内皮増殖因子)を阻害することにより、血管から漏れ出す量が減って黄斑浮腫を改善し、その結果低下していた視力を改善させます。
通常、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫の治療に用いられます
病的近視における脈絡膜新生血管
脈絡膜新生血管の発生と成長に関わっているVEGF(血管内皮増殖因子)を阻害することにより、脈絡膜新生血管を萎縮・消失させ、その結果低下していた視力を改善させます。
通常、病的近視における脈絡膜新生血管の治療に用いられます。
用法・用量
- 中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症
ラニビズマブ(遺伝子組換え)として0.5mg(0.05mL)を1ヵ月毎に連続3ヵ月間(導入期)硝子体内投与する。その後の維持期においては、症状により投与間隔を適宜調節するが、1ヵ月以上の間隔をあけること。
- 網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管、糖尿病黄斑浮腫
ラニビズマブ(遺伝子組換え)として1回あたり0.5mg(0.05mL)を硝子体内投与する。投与間隔は、1ヵ月以上あけること。
- 未熟児網膜症
ラニビズマブ(遺伝子組換え)として1回、0.2mg(0.02mL)を硝子体内投与する。なお、必要な場合は再投与できるが、1ヵ月以上の間隔をあけること。
副作用
主な副作用として、眼炎症、結膜出血、眼圧上昇(眼の痛み、視力低下など)などが報告されています。
重大な副作用
- 眼障害
網膜出血、硝子体剥離、網膜色素上皮剥離、網膜色素上皮裂孔、硝子体出血、裂孔原性網膜剥離、網膜剥離、網膜裂孔、医原性外傷性白内障、失明、眼内炎があらわれることがある。
視力低下、充血の悪化 - 脳卒中
脳卒中(脳梗塞、脳出血等)があらわれることがある。
意識低下、片側の麻痺、しゃべりにくい
その他の副作用
副作用 | 5%以上 | 1~5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | - | - | 貧血 |
精神神経系 | - | - | 頭痛、不安 | - |
眼・炎症 | - | 眼炎症(虹彩炎、硝子体炎、虹彩毛様体炎、ブドウ膜炎、前房蓄膿、前房の炎症) | - | - |
眼・視力・視覚障害 | - | -霧視、視覚障害 | 視力低下、光視症、羞明 | - |
眼・眼瞼 | - | - | 眼瞼浮腫、眼瞼痛、眼瞼炎、眼瞼刺激 | - |
眼・結膜 | 結膜出血 | 結膜充血 | 結膜炎、アレルギー性結膜炎 | - |
眼・注射部 | - | - | 注射部位出血、注射部位疼痛、注射部位刺激感 | - |
眼・網膜 | - | - | 網膜障害 | 網膜変性 |
眼・硝子体 | - | 硝子体浮遊物 | 硝子体障害 | - |
眼・角膜 | - | 点状角膜炎 | 角膜擦過傷、角膜症、角膜線条、角膜浮腫 | 角膜沈着物 |
眼・その他 | 眼圧上昇、眼痛 | - | - | 眼の異常感 |
錐体外路症状 | - | - | - | - |
体液・電解質 | - | - | - | - |
感染症 | - | - | インフルエンザ | 鼻咽頭炎、尿路感染 |
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ぺージ名 : | ルセンティス硝子体内注射液 |
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初版日時: 2015-11-14 (土) 20:35:45
最終更新: 2019-12-11 (水) 11:53:00 (JST) (1597d) by kondo
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