炭酸リチウム(Lithium carbonate)
躁病・躁状態治療剤
- リーマス錠 (製薬会社:製造販売 大正製薬株式会社)
作用と効果
中枢神経に作用し、抑えることのできない感情の高まりや行動を抑えます。
通常、躁病や躁うつ病の躁状態に用いられます。
用法・用量
通常、成人は1日4〜6錠(主成分として400〜600mg)を2〜3回に分けて服用し始め、3日ないし1週間ごとに1日12錠(1,200mg)まで徐々に増量されます。その後、1日2〜8錠(200〜800mg)を1〜3回に分けて服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状などによって適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合には、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
副作用
主な副作用として、手足の震え、のどが渇く、下痢、尿量の減少などが報告されています。
重大な副作用
- リチウム中毒
リチウム中毒の初期症状として消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢等)、中枢神経症状(振戦、傾眠、錯乱等)、運動失調等の運動機能症状(運動障害)、全身症状(発熱、発汗等)があらわれることがある。
なお、中毒が進行すると、急性腎障害により電解質異常が起こり、全身けいれん、ミオクローヌス等があらわれることがある。
手足の震え、嘔吐、意識がぼんやりして睡眠に近い状態 - 悪性症候群
向精神薬(抗精神病薬等)との併用により、悪性症候群があらわれることがある。
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等がみられ、引き続き発熱が起こることがある。
また、筋肉障害[CK(CPK)上昇]や横紋筋融解症が起こることがある。この際、急性腎障害に至る場合もある。 - 洞不全症候群、高度徐脈
息切れ、めまい、疲れやすい - 腎性尿崩症
多飲・多尿、全身倦怠感、のどの渇き - 甲状腺機能低下症、甲状腺炎
- 副甲状腺機能亢進症
- 痴呆様症状、意識障害
意識がうすれる、考えがまとまらない、判断力が低下する
その他の副作用
副作用 | 5%以上 | 0.5~5%未満 | 0.5%未満 | 頻度不明 |
血液及びリンパ系障害 | - | 白血球増多 | - | - |
肝臓 | - | 肝機能異常 | - | - |
泌尿器 | - | 多尿 | 排尿困難、乏尿、頻尿、腎機能異常 | 蛋白尿 |
精神神経系 | - | めまい、ねむけ、言語障害 | 頭痛、発熱、不眠、脳波異常(基礎波の徐波化等)、知覚異常、記憶障害、焦躁感、失禁、悪寒、耳鳴 | 一過性暗点、ブラックアウト発作、情動不安、せん妄 |
中枢神経系 | - | 振戦 | 運動障害、緊張亢進・低下、腱反射亢進、筋攣縮 | 運動過少、舞踏病様アテトーシス、頭蓋内圧亢進 |
循環器・心臓 | - | - | 心電図異常、血圧低下、頻脈、不整脈 | 末梢循環障害 |
消化器 | - | 口渇、嘔気・嘔吐、下痢、食欲不振、胃部不快感 | 腹痛、便秘、唾液分泌過多、胃腸障害 | - |
皮膚・皮下組織系 | - | - | 皮疹 | そう痒感、毛嚢炎、下肢潰瘍、毛髪の乾燥及び粗毛化、脱毛、乾癬又はその悪化 |
内分泌 | - | - | 甲状腺機能異常(血中TSH、血中遊離T3、血中遊離T4の上昇・低下、甲状腺131I摂取率の増加及びTRH負荷後のTSH分泌反応の増大) | 非中毒性甲状腺腫、粘液水腫、甲状腺中毒症 |
その他 | - | 脱力・けん怠感 | 浮腫、体重増加・減少、性欲減退 | 血糖上昇、脱水、味覚異常(苦味等) |
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初版日時: 2012-07-11 (水) 13:47:56
最終更新: 2021-06-04 (金) 11:45:27 (JST) (1051d) by kondo
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